「光陰」の意味と読み方とは?ヒントは「時間」
光陰って、なんと読むのかな??
「光陰」はね、「こういん」と読むんだよ。
光陰の意味
《「光」は日、「陰」は月の意》月日。年月。時間。「―を惜しむ」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
光陰はここに注意
「陰」は読み方が多いため、別のものを使わないように注意しましょう。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
ことわざで覚えていることが多いため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「光陰」の意味は、月日や時間のことなんだね。
光陰矢の如し、って聞いたことがあるよ!
やっぱり、一番耳にするのはそれかな。
「光陰」の「光」は他に「光る・ひかり」とも読みますよね。意味は、
- ひかる。てらす。「閃光」など
- けしき。「光景」など
- 時間。月日。「光陰」など
- かがやかしい。名誉。「栄光」など
- 相手に尊敬を示す語。「光来」など
となっています。光る以外に、景色や時間にも使われていますね。光っているからか、かがやかしいという意味も持ちます。
「陰」は他に「おん・あん・かげ・陰る・陰い・陰か」とも読みます。意味は、
- 日かげ。日の当たらないところ。「陰影」など
- 山の北側。「山陰」など
- 時間。「光陰」など
- くらい。「陰雨」など
- 気分がくらい。「陰鬱」など
- 表にでない。「陰謀」など
- 消極的。「陰性」など
- 隠しているところ。「会陰」など
となっています。日が当たらないように、くらいところ、見えにくいところというような意味も持っていますね。
「光陰」は光っているわけでも、陰になっているわけでもありません。
光は日をあらわし、陰は月を意味しているようです。日光とも言いますし、月は陰いという意味ももつ陰によく合いますよね、夜に出てきますから。
そんな「日」と「月」で月日、つまり時間や年月をあらわすとして「光陰」を覚えてはいかがでしょうか?
もしくは、光(日)と陰(月)が出るのを繰り返す=時間が経つのをイメージして覚えるのも良いですね。🧐
「光」は、人の頭の上で火が燃えている、それが光をあらわして「光」が成り立ちました。確かに、上部分は少しだけ火にも見えますね!下の部分は、人のようです。
今の漢字だけをみると、四つん這いになっているようにも見えてしまいますね。
「陰」は「こざとへん」に、「今」と「云」をつなげてあげましょう。
「今」にはとあるものを覆ってしまうことを、「云」にはまるで雲が上っているという象形から、雲も意味しています。
「こざとへん」はというと、段がある丘を意味しているので、高い段のある丘と雲が、とあるものを覆って隠してしまっている。暗くしてしまっていると覚えてみましょう。😄
どちらも覚えておいて、損はしない漢字かな!
この言葉、どう使う?
- 光陰矢の如し、とはよくいったものだ。
- 自分も年をとったので、光陰を惜しむようになった。
- まだ10年と思っていたが、久しぶりに会うと光陰矢の如しで、皆すっかり変わってしまっていた。
「光陰」の類語
月日や時間、という意味の言葉が似ていますね。
- 歳月・・・年月のこと。
- 星霜・・・年月のこと。
- 風霜・・・年月のこと。また、風と霜や世間の試練のこと。
同じ読み方の熟語👀
- 行員・・・銀行で働く人のこと。
- 工員・・・工場で働く人のこと。
- 公印・・・公務で使用する印章のこと。
- 好音・・・美しい声や綺麗な音色のこと。また、良いお知らせのこと。
- 拘引・・・人をつかまえて、無理やり連れていくこと。
- 後胤・・・子孫のこと。
- 鉱員・・・鉱山で働く人のこと。
「光陰」の熟語・ことわざ・慣用句
- 光陰矢の如し・・・月日がたつのは早い、ということ。
- 光陰如箭・・・月日がたつのが早い、ということのたとえ。「箭」は矢をあらわしています。
- 光陰流水・・・月日が経つのが早い、ということのたとえ。まるで流れる水のように過ぎ去ることから。
- 一寸光陰・・・とても短い時間のこと。少しの時間でも、無駄にしてはいけないということ。
僕も、毎日があっというま!
時間は大事にしたいね。
まとめ
「光陰」は、月日や時間のことなんですね。
光っても陰になってもいません。光は日を、陰は月を意味しています。
日光という言葉もありますし、月は夜なので陰いという意味も持つ陰に合いますよね。
そこから月日、時間などをあらわしているイメージで覚えておきましょう。
日と月が繰り返し出てくる、つまり時間が経っているイメージも良いですね。🧐
「光」は人の頭上で火が燃えていて、それが光をあらわして成り立ちました。
上部分は少しだけ火の漢字にも見えませんか?下の部分は、人なんですね。
下だけを見ると、人が四つん這いになっているようにも見えます。
「陰」は「こざとへん」に、「今」と「云」を並べます。
「今」は、あるものを覆ってしまうことを。「云」は、まるで雲が上っているという象形から、雲も意味しています。
「こざとへん」は段がある丘を意味しているので、高い段のある丘と雲が、あるものを覆い隠している。つまり暗くしているイメージで覚えておきましょう。
一番聞いたことがあるのはおそらく光陰矢の如しだと思いますが、他にも同じような意味をもつ四字熟語があるようです。👀
文字に「矢」が使われていたり、どのような状態かをあらわしていたり、どれも覚えやすいものになっています!