「一献」の意味と読み方とは?ヒントは「酒」
一献って、なんと読むのかな??
「一献」はね、「いっこん」と読むんだよ。
一献の意味
1 1杯の酒。また、酒を酌んで飲むこと。「―傾ける」
2 酒の振る舞い。酒盛り。
3 一度目の酒肴 (しゅこう) 。
4 室町時代以後の酒宴の礼法で、吸い物や肴 (さかな) の膳 (ぜん) に杯・銚子 (ちょうし) を添えて客に出し、酒を3杯すすめること。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
一献はここに注意
「いっけん」と間違えてしまうかも知れませんが、正しい読み方は「いっこん」になります。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きがカンタン目なため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「一献」の意味は、お酒一杯のことなんだね。
一杯だけ・・・?
詳しくは下で説明するね!
「一献」の「一」は他に「いち・いつ・ひと・一つ・一め」とも読みますよね。意味は、
- ひとつ。「一枚」など
- 最初。「一番」など
- それだけ。「一意」など
- ひとつにまとめる。「一様」など
- 少しだけ。「一瞥」など
となっています。
「献」は他に「けん・献げる・献る」とも読みます。意味は
- ささげる。目上の人にさしあげる。「献上」など
- お客に酒をすすめる。「献杯」など
- 杯にお酒をつぐやりとりの回数。「一献」など
- 料理の取り合わせ。「献立」
- かしこい人。「文献」(献は賢人の意味)
となっています。ちゃんと中にお酒に関する意味が含まれていますね!献血にも使われていますよ。
杯にお酒をつぐ回数を数えながら、お客にひとつお酒をさしあげることをイメージして「一献」と覚えてはいかがでしょうか?
「一献」というのはお酒一杯のこと、ということですが実際は最初の3杯目までを「一献」として考えられているそうです。
上に書いている、「一献」の意味の4番目にも記載してありますね。
一応、お酒を酌んで飲むこと自体も「一献」と呼ばれています。
献血で「献」の漢字を見たことはたくさんあると思いますが、「一献」で使われているものとは読み方が違うので、ここは注意して覚えておきたいですね。🧐
「一献」と同じ読みで、「献立」があります。
同じ口に含むものとして、結び付けて覚えておくのも良いのではないでしょうか!?
「献」が覚えられない?「ミナミという名前のワンちゃん🐺」ということにしておきましょう!(献は略字なので、以前はもっと難しい漢字が使われていました)
ちなみに、「献」の元々の漢字の成り立ちは「こしき」という土器と犬の象形からきているそうです。
犬は生贄のようなものみたいですね、かわいそうですが・・・。
どうやら、必ずしも1杯だけ、という意味ではないらしいね。
この言葉、どう使う?
- 一献お願いします。
- お疲れ様です。今夜、一献おつきあいして頂けませんか?
- 昨夜一献交えただけなのだが、頭が少し重い気がする・・・。
「一献」の類語
一つだけ、という意味が似ていますよね。
- 一杯・・・一つの杯などにはいる分。少し酒を飲むこと。
- 一口・・・一回だけ口に入れること。纏めて手短に言うこと。
なるほどね~、なかなか使わないかな。
そうだね、でも上司とかと飲もうと考えているんだったら、覚えておいて損は無いよ!
まとめ
「一献」は、お酒1杯のことなんですね。
ただ、1杯だけかと思ったら、3杯目までを「一献」と言ったり、すこし紛らわしいです。
一応3杯目までということではありますが、その場の雰囲気や上司に合わせて使っても良いと思います。
そういう時って、指摘するのが難しいですからね。
杯に酒をつぐ回数を数えて、客にさしあげるイメージをしておきましょう。
また、お酒を酌んで飲むこと自体も「一献」と呼ばれているそうですね。
「献立」も「一献」と同じ読み方をしています。
同じく、口に含むものとして覚えておけそうですね。
「献」の漢字は、「ミナミという名前のワンちゃん🐺」をイメージしておきましょう!
「献」の元々の漢字の成り立ちは「こしき」という土器と、犬の象形からみたいですよ。