「恐懼」の意味と読み方とは?ヒントは「かしこまる」
恐懼って、なんと読むのかな??
「恐懼」はね、「きょうく」と読むんだよ。
恐懼の意味
[名](スル)
1 おそれかしこまること。
「震 (しん) ただ―して落涙 (らくるい) 止 (とど) まらざるあるのみ」〈露伴・運命〉
2 候文の手紙の末尾に記し、敬意を表す語。「再拝―」「―謹言」
3 昔、朝廷からとがめを受け、家にこもって謹慎すること。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
恐懼はここに注意
「懼」は1級のため、少し難しいです。
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
読み書きが少し難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「恐懼」の意味は、恐れてかしこまることなんだね。
恐いのは分かったけれど、「懼」にはどういった意味があるんだっけ?
似た意味があるんだ!
「恐懼」の「恐」は他に「恐れる・恐い」とも読みますよね。意味は、
- こわがる。おそれる。「恐怖」など
- おそれいる。かしこまる。「恐縮」など
- おどす。「恐喝」
となっています。恐がる。他に、おそれいるように相手に圧倒されているような意味がありますよね。
「懼」は他に「ぐ・懼れる・懼く」とも読みます。意味は、
- おそれている。おどろく。びくびくする。「畏懼」など
となっています。何かしら、相手をおそれているようですね。
おそれてはいても、内心悔しがって「くっ・・・!」と言っているかも知れません🧐
「恐」にはおそれいる、という意味もあるため、圧倒されてびくびくと恐がっているイメージで「恐懼」と覚えてみましょう!
「恐」は「心」の上に「工」と「凡」が乗っていますね。旧字は「巩」が使われており、これには抱くようにつつみ、かかえる。という意味があります。
恐怖を感じるあまり、心を守るために抱きかかえて縮こまっているイメージもできますね!
「懼」は「りっしんべん」に「目」が2つ、それと「隹」になっています。
「隹」は尾の短い小鳥のことなので、小鳥が両目をきょろきょろと動かして辺りを見回しているイメージをしてみましょう。
それは何故か・・・?
きっと、襲われないようにみているのでしょう。内心はとてもびくびくしていそうです🐦
「懼」は誰が、どのように恐がっているのか。それを覚えておこう!
この言葉、どう使う?
- 彼のことを聞いて、みんなは恐懼した。
- グループの中の1人は、何故か恐懼した表情を浮かべている。
- この恐懼にも似た気持ち、何だろう・・・。何でこんな人相手に・・・。
「恐懼」の類語
おそれかしこまる、という意味の言葉が似ていますね。
- 畏懼・・・おそれ、はばかること。
- 畏怖・・・おそれ、おののくこと。
- 恐縮・・・おそれたり、申し訳なく思い身がすくむこと。
同じ読み方の熟語👀
- 狂句・・・無心連歌のこと。
- 教区・・・信者の指導などのために設けられた区域。
- 驚懼・・・おどろき、おそれること。
「恐懼」の熟語・ことわざ・慣用句
- 恐懼感激・・・恐れうやまう相手から、喜ぶことをされた時に使う。恐れながらも、嬉しくて喜んでしまうこと。
どうしても敵わないような相手には、やっぱり恐怖を感じてしまうなぁ。
格上だからね。かしこまるから、敬意も持っていると思う。
まとめ
「恐懼」は恐れてかしこまる、ということなんですね。
圧倒され、びくびく恐がっているイメージで覚えてみましょう!
「恐」の旧字は「巩」が使われており、これには抱くようにかかえる。という意味があるようです。
心を守るため、抱きかかえているイメージもできますよね。
「懼」の「隹」は尾の短い小鳥のことなので、小鳥が両目をきょろきょろと動かし、襲われないように辺りを見回しているイメージを。
「何だか難しそう・・・書けないかも・・・」と怯まずに、まずは漢字を良く観察してみましょう!🤗