「圏套」の意味と読み方とは?ヒントは「罠」
圏套って、なんと読むのかな??
「圏套」はね、「けんとう」と読むんだよ。
圏套の意味
1 鳥や獣を捕らえるわな。また、策をめぐらすこと。
2 縄張りのうち。勢力圏内。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
圏套はここに注意
「套」の書き方に、注意しましょう。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
漢字が、そこまで難しく無いため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「圏套」の意味は、罠であり、策をめぐらすことなんだね。
縄張り内、という意味もあるようだけど・・・?
自分の縄張りの中なら、侵入者をとらえるための罠も設置しやすいはず!
「圏套」の「圏」は他に「圏い」とも読みます。意味は、
- 囲い。
- 限られた範囲。「圏内」など
- 丸。「圏点」
となっています。限られた範囲、つまり自分の縄張り内と受け取ることもできますね。
「套」は他に「套ねる・套い」とも読みます。意味は、
- おおう。つつみ。「外套」など
- ありきたり。「常套」など
となっています。外套などのようにつつむ物の他に、いつも同じでありきたりであったり、古臭いという意味も持っています。
限られた範囲をおおっている、つまり、ここは自分の場所だと主張しているイメージで「圏套」と覚えてはいかがでしょうか?🧐
他だと、例えば落とし穴を作って捕まえようとした場合、その穴という範囲に、上から何かしらを被せておおってしまいますよね。
そこからは、捕らえるための罠というイメージが出来ます!
「圏」は部首である「くにがまえ」の中に、「巻」となっています。
「くにがまえ」には囲いという意味が、「巻」には巻くという意味があります。
そこから、くるくる巻くようにしてできた囲いをイメージして「圏」を覚えましょう!
「套」は上が部首である「大」で、下が「長」となっています。
「大」は手足を伸ばしている人、「長」は長髪の人からきているみたいです。🤔
そこから、長かったり大きかったりすることを意味して「套」が成り立ったと言われています。
大きくて長い包みなら、余裕で套うことができますからね!
ここで使われている「長」は、そのままではありませんよね。下の部分がちょっと違います・・・。
見逃さないように、注意しましょう!
自分の知っている範囲内の方が、罠もかけやすいよね。
この言葉、どう使う?
- 圏套に、侵入者あり!
- 圏套に入ったのが運の尽きだ。
- 圏套で、動物を捕まえてきてくれ。
同じ読み方の熟語👀
数が多いため、ここでは5つ並べます。
- 剣頭・・・剣の先端のこと。
- 拳闘・・・ボクシングのこと。
- 健投・・・野球で、投手が一生懸命に投げること。
- 諠鬧・・・さわがしいこと。
- 賢答・・・賢明な答え。
確かに縄張り内なら、もう自分の庭も同然だもんなぁ・・・。
そう、だからどこに罠をかければいいかも、考えやすいよね。
まとめ
「圏套」は罠であり、自分の縄張り内でもあるんですね。
落とし穴の場合、その穴という範囲内に、上から隠しておおってしまいます。ばれないように・・・。👀
そして、捕らえるための罠というイメージが出来ますよね。
ケージ内にエサを入れて罠にする、という物もおそらく見たことがあるのではないでしょうか。
「圏」は、囲いの意味を持つ部首の「くにがまえ」の中に巻く意味の「巻」があり、そこからくるくる巻くようにして出来た囲いをイメージすることができます。
「套」の部首の「大」は手足を伸ばしている人、「長」は長髪の人からきているとのことでしたね。
長い・大きいことを意味して「套」が成り立ったと覚えましょう。大きくて長い包みなら、おおうことも余裕です。