「狡黠」の意味と読み方とは？ヒントは「悪」

2023年8月28日2024年7月12日

狡黠こうかつの意味

［名・形動］ずるく悪賢いこと。また、そのさま。「―な手段」「―に立ち回る」

出典　デジタル大辞泉（小学館）

狡黠こうかつはここに注意

「黠かつ」は１級となっています、確かに左側は間違いやすそうなので注意しましょう！

言葉の難しさ・・・★★★☆☆

書くことが少し難しいため。

すぐ忘れてしまいそう？それなら・・・

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「狡黠こうかつ」の「狡こう」は他に「狡ずるい・狡こすい・狡わるがしこい・狡くるう」とも読みます。意味は、

• 悪賢い。「狡猾こうかつ」など
• すばしっこい。「狡兎こうと」
• くるう。「狡憤こうふん」

となっています。素早く逃げ足の速い悪は、手に負えないですよね。

「黠かつ」は他に「黠わるがしこい・黠さかしい・黠さとい」とも読みます。意味は、

• ずるい。さかしい。「狡黠こうかつ」
• かしこい。「黠児かつじ」

となっています。賢さかしいと書けばとてもいい意味ですが、黠さかしいだとずる賢くなってしまいますね。

黒に染まってしまったのでしょうか・・・。

逃げ足が素早くずる賢い悪人の「狡こう」と、賢くはあるが心が黒く染まってしまった人の「黠かつ」を合わせて、

良い頭脳を悪いことに使うイメージで「狡黠こうかつ」と覚えてみてはいかがでしょうか？🤓

「狡こう」は部首である「けものへん」に、「交こう」となっています。

「交こう」は人が足をくねらせ、交差させているところから来ているそうですよ。

そのため、けものへん（犬）が体をくねらせながら、素早く逃げるイメージをしてみましょう。

悪いことをしたら、逃げ足も速いですからね。🐕

「黠かつ」は部首である「黑こく」に、「吉きち」となっています。

ただ、「黑こく」は「黒」の旧字となっているため、書き方に少し注意が必要ですよ。

なんだか、キッと睨にらんでいる目のようにも見える書き方ですね。

「黑こく」は黒いことを意味しますが、他に愚おろかであることもあらわします。

「吉きち」はおめでたい意味がありますが、他に優れているという意味も持ちます。

そこから、賢くはあるが、内心はどす黒い悪人であるイメージで「黠かつ」を覚えてみてはいかがでしょうか？🧐

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この言葉、どう使う？

• ずいぶんと狡黠こうかつな手段を使ったものだ。
• 狡黠こうかつに立ち回った結果、得られたものは大きい。
• 奴の狡黠こうかつさは、常識の範囲を超えているよ。

「狡黠こうかつ」の類語

ずる賢い、という意味の言葉が似ていますね。

• 狡獪こうかい・・・ずる賢く立ち回ること。
• 腹黒はらぐろい・・・悪いことを考えている。意地が悪い。
• 小賢こざかしい・・・生意気。悪賢い。

「狡黠こうかつ」の対義語

「狡黠こうかつ」はずる賢いことなのに対して、こちらは正直なことになります。

• 愚直ぐちょく・・・正直なこと。
• 実直じっちょく・・・まっすぐで誠実なこと。
• 醇朴じゅんぼく・・・素直なこと。

同じ読み方の熟語👀

• 口渇こうかつ・・・口の中が乾くこと。脱水症に多くともなう。
• 交割こうかつ・・・交代するときに、事務などの引継ぎをすること。
• 宏闊こうかつ・・・広く開けていること。
• 狡猾こうかつ・・・狡黠こうかつと同じ。

まとめ

「狡黠こうかつ」は悪賢い、ということなんですね。

優れた頭脳を、悪いことに使うイメージで覚えてみましょう！

「狡こう」は部首の「けものへん（犬）」が体をくねらせながら、素早く逃げるイメージを。🐕

「黠かつ」の部首の「黑こく」は、黒いことの他に愚おろかであることもあらわします。

「吉きち」は優れているという意味も持ちますよね。

そこから、賢いが頭の中はどす黒いことしか考えない悪人をイメージして覚えてみましょう！🤓

賢い頭は、良いことに使って欲しいものですね。🤔