「久遠」の意味と読み方とは？ヒントは「いつまでも」

2023年11月3日2024年6月11日

久遠くおんの意味

《「きゅうえん」とも》

１ 仏語。長く久しいこと。遠い過去または未来。

２ ある事柄がいつまでも続くこと。永遠。「―の理想」

出典　デジタル大辞泉（小学館）

久遠くおんはここに注意

「くおん」と「きゅうえん」をごちゃまぜにして覚えないように、注意しましょう！

言葉の難しさ・・・★★☆☆☆

読み書きがカンタンなため。

すぐ忘れてしまいそう？それなら・・・

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「久遠くおん」の「久く」は他に「きゅう・久ひさしい」とも読みますよね。意味は、

• ひさしい。長い間。「悠久ゆうきゅう」など

となっています。「久」の２画目までが、カタカナの「ク」に。

そして草書体が、ひらがなの「く」になったそうです。🧐

「遠おん」は他に「えん・遠とおい・おち」とも読みます。意味は、

• 空間的、時間的に遠い。「遠景えんけい」など
• 奥深い。「深遠しんえん」など
• とおざける。「遠慮えんりょ」など
• 親しくない。「遠因えんいん」など
• 遠江とおとうみ国の略。「遠州えんしゅう」

となっています。草書体が、ひらがなの「を」になったそうです。

時間的にいつまでも続くほど長く、空間的にもどこまでも続くほど遠い。

それくらい、いつまで経たっても終わらないほど長い時間をイメージして「久遠くおん」と覚えましょう！🧐

「久く」の部首は「丿へち」の「はらいぼう」で、「久く」は人を引きとどめ、立ち止まる意味をあらわしているそうです。

横になっている病人の背後から、灸きゅうをすえている象形から来ているとも言われています。

意味を考えると、引きとどめて立ち止まらせる。つまり、そこに長い時間いるとして「人」と「丿へち」が使われていると覚えた方が良いかも知れません。⏰

「遠おん」は部首である「しんにょう」に、「袁えん」となっています。

「袁えん」は着物がゆったりとしていて長い、という意味を持ちます。

実際の成り立ちとは違いますが、ゆったりと長い着物を道に例えて、どこか遠くへ長い距離を歩いていくイメージで「遠おん」を覚えてみてはいかがでしょうか。🚶

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この言葉、どう使う？

• この光景こそが、久遠くおんの理想じゃないのか？
• 久遠くおんの愛を、君にささげる。
• 久遠くおんの幸福を得えられるのであれば、安いものだ。

「久遠くおん」の類語

いつまでも続く、という意味の言葉が似ていますね。

• 永遠えいえん・・・いつまでも続くこと。
• 万世ばんせい・・・いつまでも続く長い世のこと。
• 万劫ばんごう・・・とても長い年月のこと。

「久遠くおん」の対義語

「久遠くおん」はいつまでも続くことなのに対して、こちらはすぐに終わることになります。

• 一瞬いっしゅん・・・とても短い時間のこと。
• 刹那せつな・・・とても短い時間。

「久遠くおん」の熟語・ことわざ・慣用句

• 久遠劫くおんごう・・・仏語で、とても遠い過去のこと。
• 久遠実成くおんじつじょう・・・仏語で、法華経ほけきょう思想というもののひとつ。
• 久遠仏くおんぶつ・・・仏語で、とても昔から人々を教化きょうかした仏のこと。

まとめ

「久遠くおん」は、いつまでも続くことなんですね。

いつまでも続くほど長く、どこまでも続くほど遠い。いつまで経たっても終わらない、長い時間をイメージして覚えましょう！🧐

「久く」は横になっている病人の背中から、灸きゅうをすえている象形から来ているとも言われています。

ですが、意味を考えると引きとどめて立ち止まらせる。そこに長時間いるとして「人」と「丿へち」が使われている、と覚えた方が良さそうです。⏰

「遠おん」の「袁えん」は着物がゆったりとしていて長い、という意味を持ちます。

実際の成り立ちとは別ですが、ゆったりと長い着物を道に例えて、遠く長い距離を歩いていくイメージで覚えてみてはいかがでしょうか。🚶