「走狗」の意味と読み方とは?ヒントは「使われる側」
走狗って、なんと読むのかな??
「走狗」はね、「そうく」と読むんだよ。
走狗の意味
狩猟の際、鳥や獣を追い立てるのに使われる犬。転じて、人の手先に使われる者。「社長派の—」「狡兎 (こうと) 死して—烹 (に) らる」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
走狗はここに注意
「狗」はただの犬、というだけではありません。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きはあまり難しくないため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「走狗」の意味は、狩猟で使われる犬が転じて、人の手先として使われる人のことなんだね。
パシリみたいなものか・・・、少し可哀そうだね。
元々は狩猟に使われる犬から来ているから、優秀なはず!
「走狗」の「走」は他に「走る」とも読みますよね。意味は、
- はしる。「馳走」など
- にげだす。「脱走」など
- 召し使い。「走卒」など
となっています。走る以外にも、召し使いのように使われる人の意味も持っています。
「狗」は他に「こう・いぬ」とも読みます。意味は、
- いぬ。「良狗」など
- 卑しいもの。「狗盗」など
となっています。イヌのことだけではなく、卑しい。つまり身分が低い、品位に欠ける意味も持っています。
相手に使われる側の者なので、相手よりは身分が低いのかも知れません。(相手が勝手にそう思い込んでいるだけかも)
それに、上の者にしたがうために、あちこち走り回っているかも知れません。
そこから、ただの犬ではなく卑しい存在が、召し使いのようにあちこち行くように使われる側の者になっているイメージで「走狗」と覚えてみてはいかがでしょうか?🧐
「走」は走っているひと、そして止まっている足の象形からこの漢字が成り立ったそうです。🏃♂️
「狗」は「けものへん」に「句」となっていますね。
「句」は句読点などにもあるように切れ目を付ける時にも使われますが、他に「こう」と読む場合に、任務にあたるという意味も持っています。
任務にあたっているケモノから、狩猟に使われる犬がイメージできませんか?🐶
たまには、走り回って貢献するのもあり・・・?
この言葉、どう使う?
- 走狗としてしか生きていく道がないのであれば、それを受け入れよう。
- 「キサマの走狗になった覚えはない!」彼はそう言いのこし、去っていった。
- 大企業の走狗として、いそがしい日々を送っている。
「走狗」の類語
狩猟に使われる犬、または使われる側の人、という意味の言葉が似ていますね。
- 手先・・・手下となり使われる人。他に、指先のことなども
- 猟犬・・・狩りに使う犬。
- 爪牙・・・主君などの手足となり働く人。他に、爪と牙が転じて人を傷つけるもの。
同じ読み方の熟語👀
- 挿句・・・文中に補足などを入れるために挿入された句のこと。
- 痩躯・・・やせた体のこと。
「走狗」の熟語・ことわざ・慣用句
- 飛鷹走狗・・・鷹を飛ばして、犬を走らせることを意味して、狩りをすること。
- 狡兎死して走狗烹らる・・・ウサギがしぬと、狗も不要になり煮て食われる。敵が滅んだあと、軍に尽くした臣下も不要とされて始末されることのたとえ。
自分から志願して使われているなら、良いことなのかも知れないね。
使う側も、走狗を信頼して任せているのかも知れないよ!
まとめ
「走狗」は狩猟で使われる犬が転じて、人の手先として使われる者のことなんですね。
相手より身分の低い人が、上の者にしたがうために、あちこち走り回っている。
そこから、ただの犬ではなく卑しいと思われる人が、召し使いのようにあちこち行かされて使われる側になっているイメージで覚えてみてはいかがでしょうか?🧐
「走」は走っている人と止まっている足の象形から成り立ったみたいです。🏃♂️
「狗」は「けものへん」に「句」です。
「句」は句読点などにもあるように切れ目を付ける時にも使われますが、「こう」と読む時は任務にあたるという意味も持てます。
任務にあたっているケモノから、狩猟に使われる犬がイメージできそうですよね!🐶
使われる、とは言っても任務をこなせばご褒美がもらえます。
悪いことばかりではありませんよね。😉