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「傾城」の意味と読み方とは?ヒントは「夢中」

2024年5月22日

ナヤミィ

傾城って、なんと読むのかな??

フクロウ

「傾城」はね、「けいせい」と読むんだよ。

傾城けいせいの意味

《「漢書」外戚伝の「北方に佳人有り。…一顧すれば人の城を傾け、再顧すれば人の国を傾く」から。その美しさに夢中になって城を傾ける意》

 絶世の美女。傾国。

 遊女。近世では特に太夫・天神など上級の遊女をさす。

出典 デジタル大辞泉(小学館)

傾城けいせいはここに注意

せい」の読み方を間違えないように、注意しましょう!

言葉の難しさ・・・★★★☆☆

漢字はどちらもそこまで難しくありませんが、初見しょけんだと意味が判断しづらいため。

すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・

フクロウ

つまり「傾城けいせい」の意味は、主が夢中になり、国がかたむいてしまうほどの美女のことなんだね。

ナヤミィ

国をおさめているんだから、もっとしっかりしてほしいものだけど・・・。

フクロウ

きっとその人にとっては、国よりも夢中になってしまう存在だったんだね。


傾城けいせい」の「けい」は他に「かたむく・かしぐ・かたげる・くつがえる」とも読みます。意味は、

  • かたむく。ななめになる。「傾斜けいしゃ」など
  • くつがえす。「傾覆けいふく」など
  • 一定の方向にかたよる。集中する。「傾向けいこう」など
  • あやうくする。傾国けいこく」など

となっています。確かに、自分のいるところがかたむいたらあぶないですよね。

せい」は他に「じょう・しろ・き」とも読みますよね。意味は、

  • お城。とりで。城主じょうしゅ」など
  • 城壁じょうへきでかこまれた町。「牙城がじょう」など
  • 山城やましろ国の略。「城州じょうしゅう

となっています。お城ですね。

どっしりと構えたお城をおさめる王でさえもかたむけさせる、それほどの魅力みりょくを持った絶世ぜっせいの美女をイメージして「傾城けいせいと覚えてみてはいかがでしょうか?👩‍🎤

もちろん人によって好みは違うので、ご自分の考える美女をイメージしておきましょう!

けい」は部首の「にんべん」に「けい」となっています。

「にんべん」は、人の状態などに関する字に多く使われていますよ。

けい」にはこのごろや、片足を上げる意味があります。片足を上げているということは、フラフラしてあぶなっかしいですよね。

そこから、人が片足で立っているためどちらかにかたむいている、少しあぶない状況をイメージして「けいと覚えてみましょう!🦶

せい」は部首の「土」に「せい」となっています。

せい」は、安定させるという意味もありますね。

土を使い、人を入れて安定させることから成り立ったようですよ。🏯

フクロウ

漢字に女性を意味する部分はないので、状況から意味を判断するしかなさそうだね・・・!

傾城の覚え方イメージ
好みは人によりますが、きっとお城の主には絶世ぜっせいの美女に見えたのでしょう。

この言葉、どう使う?

  • いくら傾城けいせいとなっても、彼女の言葉づかいは昔と変わっていなかった。
  • 傾城けいせいの美女として、歴史に名を残した。
  • 彼女は王にとって、傾城けいせいになりかねない。

傾城けいせい」の類語

国をあやうくする、それ位の美女という意味の言葉が似ていますね。

  • 傾国けいこく・・・国をあやうくするほどの美女のこと。
  • 別嬪べっぴん・・・美しい女性のこと。
  • 佳人かじん・・・美人のこと。

同じ読み方の熟語👀

多いので、ここでは5つだけ並べます。

  • 契情けいせい・・・傾城けいせいと同じですが、こちらは当て字となっています。
  • 警世けいせい・・・世の人々に警告けいこくをすること。
  • 景星けいせい・・・おめでたいことの前兆ぜんちょうとしてあらわれると言われる星のこと。
  • 渓声けいせい・・・谷川の音のこと。
  • 形成けいせい・・・1つのまとまったものを作ること。

傾城けいせい」の熟語・ことわざ・慣用句

  • 傾城傾国けいせいけいこく・・・絶世ぜっせいの美女のたとえ。
  • 一顧傾城いっこけいせい・・・美女がちらりと見るだけで、1つの町を支配する男性が夢中になりほろんでしまうことから、絶世の美女のたとえ。
  • 哲婦傾城てっぷけいせい・・・かしこい女性が口をはさむようになると、国をかたむけかねないということ。
  • 傾城けいせいまことなし・・・遊女ゆうじょが言うことを信頼できない、ということ。
ナヤミィ

僕も男の子だし、確かにそれほどの人なら見てしまうかも・・・。

フクロウ

目をうばわれるほどの人に会ったら、男女関係なく夢中になってしまうかも知れないね。

まとめ

傾城けいせい」は主が夢中になり、国がかたむいてしまうほどの美女のことなんですね。

しっかりとっているお城をおさめる王でさえもかたむけさせてしまう、それほどの魅力みりょくを持った絶世ぜっせいの美女をイメージして覚えてみましょう。👩‍🎤

けい」は部首である「にんべん」に「けい」です。

「にんべん」は、人の状態などに関する字に使われるとのこと。

けい」はこのごろや、片足を上げる意味も持ちます。片足を上げているということは、おそらくフラフラしていますよね。

人が片足で立っていてかたむいている、少しあぶない状況をイメージして覚えてみましょう!🦶

せい」は部首である「土」に「せい」です。

せい」は安定させるという意味も持ちます。

土を使い、人を入れて安定させることから成り立ったみたいですね。🏯

二文字

Posted by 管理人