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「一切」の意味と読み方とは?ヒントは「1をどうするか」

2024年7月19日

ナヤミィ

一切って、なんと読むのかな??

フクロウ

「一切」はね、「いっさい」と読むんだよ。

一切いっさいの意味

[名]全部。すべて。ことごとく。「会の—をとり仕切る」「—を忘れてやり直す」

[副](あとに打消しの語を伴って)全然。まったく。いっせつ。「謝礼は—受け取らない」「今後—干渉しない」

出典 デジタル大辞泉(小学館)

一切いっさいはここに注意

さい」と読むこと自体ほぼ無いため、読み間違いに注意しましょう!

言葉の難しさ・・・★☆☆☆☆

読み書きはカンタン、熟語自体も聞くことのあるもののため。

すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・

フクロウ

つまり「一切いっさい」の意味は、全部であったり全然ということなんだね。

ナヤミィ

そういえば、一切合切いっさいがっさいで聞いたことがあったよ・・・。
でも、何で「一切いっさい」なのかは考えたことも無かったなぁ。

フクロウ

僕もそう思って、今回書くことにしたんだ。


一切いっさい」の「一」は他に「いち・いつ・ひと・ひとつ・はじめ」と読みます。

数える時に使っていますよね。意味は、

  • ひとつ。「一枚」など
  • 最初。「一番」など
  • それだけ。「一意」など
  • ひとつにまとめる。「一様いちよう」など
  • 少しだけ。「一瞥いちべつ」など

となっています。ひとつであったり、少しだけという意味を持っていますよね。

さい」は他に「せつ・る」とも読みますよね。意味は、

  • 刃物はものなどで切る。「切除せつじょ」など
  • こする。みがく。「切歯せっし」など
  • ぴったり。「適切てきせつ」など
  • さしせまる。「切実せつじつ」など
  • ていねい。「親切しんせつ」など
  • すべて。合切がっさい」など
  • 漢字音の表記法のひとつ。「反切はんせつ
  • くぎり。

となっています。意味は、切ることだけでは無いんですね。

思いやりをもって人につくす、ということで「親切しんせつ」にも使われています。

例えば、数字の1がジャマで100パーセントにならなかったとします。

この1を切って取りのぞいたら、100パーセント。つまり全部になりますよね。

他に、あとに打消しの語をともない使う場合、数字の1しか残っていないとします。

これを切って取りのぞいたら、0になります。つまり、まったく無いということになりますよね。

1を切り捨てて、0か100かどちらかになるイメージで「一切いっさいを覚えてみてはいかがでしょうか?🧐

「一」は1本の横線から、ひとつの「一」が成り立ちました。

さい」は「刀」が部首で、そのとなりに「しち」となっています。

部首の「刀」は、刃物などに関する字に主に使われていますね。

しち」は数字の7でもありますが、この漢字は横線を縦線で切る様子から、切ることをあらわしているとのこと。

他に、十の縦線を曲げて十にたない数をあらわすという説もあります。

そこから、刀で七を切るとして「さいを覚えておきましょう!⚔️

フクロウ

打消しの語をともなうということは、逆になるということだもんね。

一切の覚え方イメージ
全部、ということは100パーセントですよね。

この言葉、どう使う?

  • 一切いっさいを忘れて、やり直す気はあるか。
  • お礼のたぐいいは一切いっさい受け取りませんよ。
  • 今後、一切いっさい干渉かんしょうしませんので。

一切いっさい」の類語

すべて、という意味の言葉が似ていますね。

  • 万事ばんじ・・・あらゆること。
  • 合切がっさい・・・1つ残らず。多くの場合、他の語と一緒に使われる。
  • 全部ぜんぶ・・・ある物事の全体のこと。

同じ読み方の熟語👀

  • 一再いっさい・・・1、2回。
  • 一菜いっさい・・・1種類のおかずのこと。

一切いっさい」の熟語・ことわざ・慣用句

  • 一切有情いっさいうじょう・・・この世に生きるもののすべて。
  • 一切皆空いっさいかいくう・・・仏語で、あらゆる現象や存在には実体がなく、空だということ。
  • 一切皆成いっさいかいじょう・・・仏語で、一切の衆生しゅじょうにはみな仏性があるから、成仏じょうぶつができるということ。
  • 一切合切いっさいがっさい・・・全部。「切」は「財」とも書く。
  • 一切衆生いっさいしゅじょう・・・この世に生きるすべてのもの。特に、人間に対していうことが多い。
  • 一切種智いっさいしゅち・・・仏語で、一切のものについて、個々の具体的・特殊的な姿を知る智慧ちえ
  • 一切法いっさいほう・・・仏語で、この世に存在するすべてのもの。
  • 一切衆生悉有仏性いっさいしゅじょうしつうぶっしょう・・・生きるものはすべて、生まれながらにして仏となりうる素質を持つ、ということ。
ナヤミィ

一切合切いっさいがっさい」以外にも、こんなに使われていたんだね・・・!

フクロウ

使う機会は多くないだろうけど、「一切いっさい」だけならカンタンだから覚えておこう!

まとめ

一切いっさい」は、全部であったり全然ということなんですね。

打消しの語をともなうということは、逆の意味になるということでもあります。

1を切り捨てて、全然無い0か全部である100のどちらかになるイメージで覚えてみてはいかがでしょうか?🧐

「一」は1本の横線から、ひとつの意味で「一」が成り立ったそうです。

さい」は「刀」が部首で、となりに「しち」となっていますね。

部首の「刀」は、刃物などに関する字で主に見られます。

しち」は、数字の7ですが・・・。

この漢字は横線を縦線で切る様子から、切ることをあらわしているそうなんです!

そのまま、刀で七を切るイメージができますね!⚔️

十の縦線を曲げて、十にたない数をあらわすという説もありますよ。

二文字

Posted by 管理人