「帰趨」の意味と読み方とは?ヒントは「終わり」
帰趨って、なんと読むのかな??
「帰趨」はね、「きすう」と読むんだよ。
帰趨の意味
[名](スル)物事が最終的に落ち着くこと。行き着くところ。帰趣。「勝敗の―を見とどける」「人心の―するところを知らない」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
帰趨はここに注意
「趨」は見たことが無い人も多いでしょう、間違えないように覚えたいですね。
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
漢字が少し難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「帰趨」の意味は、最終的にいきつくところのことなんだね。
帰趨って聞いたことなかったな。もっと教えてくれない?
もちろん。すぅーーっ。
「帰趨」の「帰」は他に「帰る・帰ぐ・帰る」とも読みます。よく知られている通り、下のような意味がありますよね。そう、
- かえる。「帰国」など
- ある所におちつく。「帰趨」など
- とつぐ。「帰嫁」
- 贈る。
となっています。こちらに、すでにあるべき場所におちつく、行きつくという意味がありますね。
「趨」は他に「しゅ・そく・趨る・趨く・趨い・趨す」とも読みます。意味は、
- はしる。足早に、急いでいく。
- おもむく。目的にむかう。「趨勢」など
- はやい。
- うながす。
となっています。こちらには、おもむく。目的にむかう。といった意味がありますね。
しかるべきところ、目的に向かっておちつく。そして、たどり着いた~!というイメージで「帰趨」と覚えましょう。😁
「帰」は部首である「はばへん」と、「帚」になっています。
「はばへん」は、布で作られた物に関する字に主に使われているとのこと。
「帚」は掃除をするための道具である、ほうきを意味しています。
神様に供える肉とほうきの象形から、無事に帰った時に綺麗にした場所で、神様に感謝をする意味で成り立ったと言われています。
「趨」はややこしい作りに見えますが、この漢字は部首である(走)そうにょうに、「芻」という漢字を乗せてあげましょう。
「芻も分からないんだけど・・・?🤔」となりそうですね!
「芻」とは草を刈る、という意味があります。
「屮」が草で、それを手でつかんで取っているように見えることから「芻」ができたと言われていますよ。
それはさておき、「芻」は「勹」にこの「屮」をくっつけてあげましょう。縦に2個並べるのも忘れずに!
これで、「趨」を書くためのパーツが分かりましたね。
「走」と「勹」と「屮」です!😀
「趨」は難しい漢字だから、少し頑張ってみよう!
この言葉、どう使う?
- ここまで来たんだ、この勝敗の帰趨を見届けようじゃないか!
- もしもあの場面で勝っていれば、この試合の帰趨は明らかだっただろう。
- この旅の帰趨に、僕は何の不安ももっていなかった。
「帰趨」の類語
最終的にどうなるか、という意味が似ていますね。
- 帰着・・・帰りつくところ、最後におちつくところ。
- 帰結・・・最終的にとある結果におちつくこと。
- 結果・・・すぐれた成果。または、ある行動から生じた結末のこと。
同じ読み方の熟語👀
- 奇数・・・2で割り切れない整数のこと。
- 基数・・・記数法で基礎となる数のこと。
今回はちょっと難しかった気がするよ?
それもそのはず、「趨」は準1級だから難しいんだ。でも、これで少しは覚えやすくなったかな?
まとめ
「帰趨」は、最終的にいきつくところのことなんですね。
しかるべき目的に向かい、たどり着いて落ち着いたイメージで覚えてみてはいかがでしょうか。
「帰」は、部首の「はばへん」と「帚」です。
「はばへん」は、布で作られた物に関する字に使われるそうですね。
「帚」は、掃除をするためのほうきを意味しています。
神に供える肉とほうきの象形から、無事に帰宅した時に綺麗な場所で、神に感謝をする意味で成り立ったそうですよ。
「趨」は部首の(走)そうにょうに、「芻」を乗せてあげましょう。
「芻」は草を刈る意味があります。
「屮」が草、それを手でつかみ取っているように見えることから「芻」ができたそうですよ。
「芻」は「勹」に「屮」をつけます。縦に2個並べましょう。
帰趨に似た言葉、調べたら他にもいろいろありますが、それぞれ読み方と意味を覚えたいものですね。😁