「左袒」の意味と読み方とは?ヒントは「味方」
左袒って、なんと読むのかな??
「左袒」はね、「さたん」と読むんだよ。
左袒の意味
[名](スル)《「袒」は衣を脱いで肩をあらわにする意で、中国、前漢の功臣周勃 (しゅうぼつ) が呂氏 (りょし) の乱を鎮定しようとした際、呂氏に味方する者は右袒せよ、劉氏 (りゅうし) に味方する者は左袒せよ、と軍中に申し渡したところ全軍が左袒したという「史記」呂后本紀の故事から》味方すること。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
左袒はここに注意
「袒」を「担」と書かないように、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
書くこと自体は、あまり難しくないため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「左袒」の意味は、味方をすることなんだね。
故事から来ているんだね。みんなが左袒したってことは・・・。
服を脱いで、左の肩を見せていそうだよね。
「左袒」の「左」は他に「ひだり」とも読みますよね。意味は、
- ひだり。「左右」など
- 下の地位。「左遷」など
- 正しくない。「左道」
- たすける。「証左」など
- 革新的。「極左」など
- 酒飲み。「左党」
となっています。「左」の草書体が、ひらがなの「さ」になりました。
ちなみに、昔の中国では右を尊び、左を正しくないとしていたそうですよ。
「袒」は他に「袒ぐ・袒ぐ」とも読みます。意味は、
- はだぬぐ。肩を出す。「袒裼」
- ひとはだ脱ぐ。「左袒」など
となっています。ひとはだ脱ぐ、つまり味方になるという意味もあることが分かりました!💪
「袒」には肩を出すという意味があるため、右ではなく左の肩を出した人が味方になってくれるイメージで「左袒」と覚えてみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、ミスターサタンが味方になってくれるのかも知れません・・・!😁
「左」は、左手に工具を持っている象形のようです。たくみを意味する「工」が部首となっていますからね。
そこから左を意味しています。⬅️
また、左右の手が助け合うことから、助けるの意味も持つようになったそうですよ。
「袒」は部首である「ころもへん」に、「旦」となっています。
「ころもへん」は衣服に関係しています。「旦」には明け方という意味があり、元旦にも使われていますよね。
上半身に着ている服を脱ぎ、肩を出す。
この服を脱いで見える肩を、水平線から出てくる朝日に見立てて覚えてみてはいかがでしょうか?☀️
今回は、「袒」を「担」と書き間違えないように注意しておきましょう!
心臓は少し左よりにあるから、心臓を捧げられる者は味方に!ということだったのかも知れないね・・・。
この言葉、どう使う?
- 彼が私の軍に左袒してくれると良いのだが、どうなるだろうか。
- 彼が我が国に左袒していると知ったら、あいつらはどんな反応をするんだろうな。
- 俺たちは、課長に左袒するぜ!
「左袒」の類語
味方をする、という意味の言葉が似ていますね。
- 肩を持つ・・・対立しているものの、片方の味方をすること。
- 肩を入れる・・・ひいきする。肌脱ぎした着物の袖に手をとおす。
- 助太刀・・・加勢をすること。
「左袒」の対義語
「左袒」は味方をすることなのに対して、こちらは敵になることになります。
- 右袒・・・敵になること。不義の者になびくこと。
- 敵対・・・相手を敵として、はむかうこと。
同じ読み方の言葉👀
- 左端・・・左はし。
- 嗟嘆・・・なげくこと。また、とても感心してほめること。
- 嗟歎・・・上と同じ。
- サタン・・・キリスト教で、悪魔のこと。
敵の味方をします!とは言いづらいけどね。
みんな、心から思っていたのかも知れないよ。
まとめ
「左袒」は、味方をするということなんですね。
「袒」は肩を出すという意味があるので、右肩ではなく左肩を出した人が味方になるイメージで覚えておきましょう!
ミスターサタンが味方になってくれるのかも知れませんよ!😁
「左」は、たくみを意味する「工」が部首となっているように、左手に工具を持っている象形のようです。
そこから、左を意味しているんですね。⬅️
左右の手が助け合うことから、助けるの意味も持つようになったそうです。
「袒」は部首の「ころもへん」に、「旦」です。
「ころもへん」は衣服に関係しており、「旦」は明け方、という意味があります。元旦にも使われていますからね。
上半身の服を脱いで、肩を出す。
この服を脱いで見えた肩を、水平線から出てくる朝日に見立てて覚えてみても面白いですよね。☀️
今回の場合、「袒」を「担」と書き間違えないように注意しておきましょう!