「食分」の意味と読み方とは?ヒントは「量」
食分って、なんと読むのかな??
「食分」はね、「しょくぶん」と読むんだよ。
食分の意味
日食または月食で、太陽や月の欠けた部分の割合を示す量。欠けた部分の最大の幅と太陽や月の直径との比で表す。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
食分はここに注意
食べることではありませんので、漢字だけを見て意味を間違えないように注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★☆☆☆☆
読み書きは、とてもカンタンなため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「食分」の意味は、日食や月食で、欠けた部分の割合を示す量のことなんだね。
食べる分、じゃあないのか・・・。
勘違いしやすいと思う。
「食」には欠ける、という意味もあるからね。
「食分」の「食」は他に「じき・し・食う・食べる・食む」とも読みますよね。意味は、
- たべる。くらう。「食料」など
- 食事。「食膳」など
- たべもの。「主食」など
- 生計を立てる。食い扶持。「食禄」
- やしなう。「食客」
- くいこむ。欠ける。「腐食」など
となっています。食べるために必要なものの他に、欠けるという意味もあることが分かりました。🧐
また、欠ける場合は「蝕」の書きかえ字として使われるものがあります。「月蝕」などですね。
「分」は他に「ふん・ぶ・分ける」とも読みますよね。意味は、
- わける。別々にする。「分布」など
- わかれた一部。「分身」など
- 区切り。「秋分」など
- あたえられたもの。「分際」など
- ものごとの程度、状態。「気分」など
- みわける。「分別」など
- 重さ、時間の単位。「分速」など
となっています。分ける以外にも、意味がありますよね。
「食」には欠けるといった意味もあることから分かるように、日食や月食では、太陽や月が虫に食べられたかのように欠けていくようにみえますよね。🌞🌕
その欠けた部分の割合、つまりどのくらい食べられたか、どのような状態かを示す分量をイメージして「食分」と覚えておきましょう!
「食」は食器に食べ物が盛られ、フタをした象形から食べることを意味して成り立ったと言われています。🍚
「分」は「刀」で2つにわける、といったところから「分」が成り立ちました。
確かに部首である「刀」がありますし、その上に切り分けられたような2つの線がありますよね。
食べられているのは、太陽や月のイメージだね。
この言葉、どう使う?
- 日食において、月によって隠された太陽の直径の度合いを食分と言います。
- 月食において、地球の影により隠された月の直径の度合いを食分と言います。
同じ読み方の熟語👀
- 職分・・・しなければならない仕事。それぞれの立場で力を尽くし、なすべきこと。
「食分」の熟語・ことわざ・慣用句
- 最大食分・・・食甚という、日食で太陽の中心と月の中心の角距離が一番近くなった状態のこと。部分日食、月食の場合は食分が最大になった瞬間を指す。
日蝕とかで欠けた部分の割合だなんて、気にしたことが無かったよ・・・。
そうだね、みるだけでも満足してしまうから。
もし天文学に興味があるなら、覚えておきたいね!
まとめ
「食分」は、日食や月食で欠けた部分の割合を示す量のことなんですね。
「食」に欠ける意味もあることから、日食などで太陽が虫に食べられるように欠けていくようにもみえます。🌞🌕
その欠けた部分の割合、どのくらい食べられたかを示す分量をイメージして覚えておきましょう!
「食」は食器に食べ物が盛られ、フタをした象形から成り立ったと言われていますよ。🍚
「分」は「刀」で2つにわけるところから成り立ったそうです。
確かに部首の「刀」が入っていますし、その上には切り分けられたような2つの線がありますね。