「双鉤」の意味と読み方とは?ヒントは「書き方」
双鉤って、なんと読むのかな??
「双鉤」はね、「そうこう」と読むんだよ。
双鉤の意味
1 書道の執筆法の一。筆の軸に親指と人差し指・中指をかけ、薬指を軽く添えて書く法。
2 文字の上に薄紙を置き、輪郭だけを線で写し取ること。籠写 (かごうつ) し。籠字。籠抜き。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
双鉤はここに注意
つりばりのように尖っているもの、というわけではありません。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書き自体は、そこまで難しくないため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「双鉤」の意味は、書道の書き方のひとつでもあり、文字の上に置いた紙に輪郭だけを写し取ることなんだね。
筆の持ち方にも、名前があるんだ。知らなかった・・・。
この方法だと筆が安定して、力強い線を出しやすいみたい!
「双鉤」の「双」は他に「ふた・双つ・たぐい・もろ・双ぶ」とも読みます。意味は、
- ふたつ。たぐい。「双肩」など
- 2つ並ぶ。匹敵する。「無双」など
- 2つで1つのものを数える語。
となっています。2つある、ということが大事な漢字となっていますね。
「鉤」は他に「く・かぎ・つりばり・鉤ける・鉤がる」とも読みます。意味は、
- かぎ。物を引っかけたりする、先の曲がった道具。「鉤曲」
- ひっかける。「鉤距」など
- おびどめ。「帯鉤」
- まげる。まがる。
となっています。例えば、指も曲げることによって引っかけることができますよね。
近くにあるペンを持ってみてください。だいたいの場合、親指と人差し指でつまむようにして、中指で下から支えているかと思います。
この中指も、人差し指と同じように上からつまむように並べてください。薬指で下から支えることになりますね。
この、人差し指と中指の2本を筆にかけて持つ方法が「双鉤」と呼ばれています。
普段なら人差し指1本だけのところを、中指も一緒につりばりのように筆にひっかけて持つイメージで覚えておきましょう!
箸の持ち方とは違うので、間違えないようにしたいところです。🥢
「双」は部首が「又」で、これが2つ並んでいます。
「又」にはさらに、再びといった意味がありますが、他に右手やゆるすという意味も持つとのこと。
部首の場合は、手や手の動作に関する字におもに使われるようですよ。🖐️
右手が2つ並んでいるイメージで「双」を覚えておきましょう!
ちなみに旧字は「雙」となっており、「隹」という尾の短い鳥の意味を持つ漢字が2つ入っています。
2羽でひとつがいの鳥を、手で持っているみたいですね。🧐
「鉤」は部首が「金」の「かねへん」と、他に「句」になっています。
「かねへん」は金属に関する字におもに使われ、「句」は文章の切れ目や曲がる意味、他に俳句や任務にあたる意味も持っていますね。
金属の曲がった物があり、それをひっかけるイメージで「鉤」を覚えておきましょう!
指を2本ひっかけているなら、その分安定しそうだね!
この言葉、どう使う?
- 双鉤法は安定しやすく、力強い線を表現することができるんです。
- 大字や中字を書く場合は、双鉤法を用いるのが適していると言われています。
「双鉤」の類語
書道の執筆法や、輪郭だけを写し取るという意味の言葉が似ていますね。
- 単鉤・・・親指と人差し指で筆を持ってかく方法。
- 籠字・・・双鉤と同じ。(輪郭だけを写し取る方)
- 籠抜き・・・双鉤と同じ。(輪郭だけを写し取る方)
同じ読み方の熟語👀
数が多いので、ここでは5つだけ並べます。
- 蒼惶・・・あわてふためくさま。
- 霜降・・・10月23日ごろ。このころに、霜が降り始めるという。
- 装甲・・・よろいで武装すること。鋼鉄板を張ること。
- 送稿・・・原稿を送ること。
- 崢嶸・・・山や谷のけわしさ。人生のけわしさ。
「双鉤」の熟語・ことわざ・慣用句
- 双鉤塡墨・・・双鉤で書き写した文字の輪郭の内側を墨で塗り、同じような文字をつくること。
調べて見ると、他にもいろんな持ち方があるみたいだね。授業で書くぐらいだったから、全然知らなかった・・・!
個人差もあるみたいだから、自分の持ちやすい方法で書くのが良いかも知れないね。
まとめ
「双鉤」は書道の書き方のひとつでもあり、文字の上に置いた紙に輪郭だけを写し取ることなんですね。
ペンを持つ場合、大体の方は親指と人差し指でつまむようにして、中指で下から支えているのではないでしょうか。
この中指も、人差し指と同じように上からつまむように並べましょう。かわりに薬指で下から支えます。
この人差し指と中指の2本を筆にかけて持つ方法が「双鉤」なんですね。
人差し指1本だけではなく、中指も一緒につりばりのように筆にひっかけて持つイメージで覚えておきましょう!
「双」は部首が「又」、これが2つ並んでいますね。
「又」にはさらに、再び、右手、ゆるすという意味もあります。
部首の場合は、手の動作に関する字に使われるようですよ。🖐️
右手が2つ並んでいるイメージをしておきましょう!
旧字は「雙」で、「隹」という尾の短い鳥の意味を持つ漢字が2つ入っています。
2羽でひとつがいの鳥を手で持っているようですよ。🧐
「鉤」は部首の「かねへん」と、「句」になっています。
「かねへん」は金属に関する字に使われ、「句」は文章の切れ目や曲がる意味も持っていますね。
金属の曲がった物を、ひっかけるイメージで覚えておきましょう!
こちらはいかがでしょうか?
書道の基礎を本で学びたい方には、こちら。
書き方はもちろん、全体の形の整え方なども解説されています。
とは言っても、何を書こうか・・・。
そう考えることはとても多いですが、最後の章では筆を持ち書きたくなるような言葉が紹介されています。
まずは教科書どおり書いたあとに、自分の好きな言葉を、好きな執筆法で書いていきましょう。😁
心を落ち着けて、書きたいね。