「偏在」の意味と読み方とは?ヒントは「かたより」
偏在って、なんと読むのかな??
「偏在」はね、「へんざい」と読むんだよ。
偏在の意味
[名](スル)あるところにだけかたよって存在すること。「人口が都市部に―する」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
偏在はここに注意
「遍在」にとても似ていますが、意味が違うので間違えて覚えないよう注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
漢字はカンタンな方ですが、読み方と漢字が似ている言葉があるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「偏在」の意味は、かたよって存在していることなんだね。
「偏」って、どういう意味なんだっけ?
かたよる、という意味だよ!忘れてしまったかな?
「偏在」の「偏」は他に「偏る・偏に」とも読みます。意味は、
- かたよっていること。「偏見」など
- 漢字を構成する左側の部分のこと。「人偏」など
- ひとえに。
となっています。このように、「偏」には偏っているという意味もあることが分かります。
「在」は他に「在る・在す・在す」とも読みます。意味は、
- そこにある。いる。「実在」など
- 住んでいる。「在住」など
- いなか。「在郷」など
となっています。今回は、存在している、などのように「ある」という意味で使われていますね!
とある何かが偏った場所に在る、というイメージで「偏在」と覚えましょう!
「偏」を書くことは少しだけ難しいかもしれませんが、これもパーツで分けて覚えましょう。
部首である「人(にんべん)」の右に、「戸」を書き、その下に「冊」を横にはみ出た線だけ消して書きましょう。
もしくは、「扁」の上の横棒をちぎって、横のまま上に置いてあげるのも良さそうです。😀
「在」はあらためて見てみると、「ノ」に横棒と縦棒がくっついていて、それに部首である「土」が囲まれているんですね。
こうしてみるとちょっと不思議な字に見えてきました。🤔
ただ、書くの自体はカンタンです。
この囲まれた中に土があるので、その範囲にある・存在するというイメージで「在」を覚えてみるのも良いのではないでしょうか!
例えば、人が都市部に多いのは「人口が都市部に偏在する」と言えるね。
この言葉、どう使う?
- 有名店はやはり人口の多い所に偏在しているようだ。
- 偏在させずに遍在させた方がいいのではないか?
- 富の偏在は緩和しなければいけない!
「偏在」の類語
どちらか、どこかにかたよっているという意味の言葉が似ていますね。
- 片より・・・かたよること。
- 偏好・・・好みがかたよること。
- 傾向・・・物事が特定の方へかたむくこと、よること。
「偏在」の対義語
「偏在」はかたよって存在しているということなのに対して、こちらはあちこちに存在していることになります。
- 遍在・・・広い範囲に存在すること。
- 散在・・・あちこちに存在すること。
- 点在・・・あちこちに散らばり存在すること。
同じ読み方の熟語👀
- 辺材・・・心材を取り囲む部分の木材。
- 辺際・・・はて。
- 遍在・・・広い範囲に存在すること。
「偏」を覚えたら、余裕だったよ!
良いね!読める漢字を偏らせずに、もっと増やしていこう。
まとめ
「偏在」は偏って存在している、ということなんですね。
何かが偏った場所にあるイメージで覚えましょう!
「偏」は部首の「人(にんべん)」の右に「戸」を置き、その下の「冊」は横にはみ出た線だけ消しましょう。
「扁」の上の横棒をちぎり、横の形で上に置いてあげるのも面白いかも知れません。😀
「在」は「ノ」に横棒と縦棒がくっつき、それに部首の「土」が囲まれているようです。
囲まれた中に土があるため、この範囲に存在するイメージで覚えてみるのも良いのではないでしょうか?
「かたよる」という使い方をすることが多いとは思いますが、意味を知ればこれはカンタンに覚えられそうではありませんか?😁
ただ、とても似ている漢字があるので間違えないようにしたいですね。
そうです、「遍在」のことです。
ぱっと見た感じは同じに見えてしまうかも知れませんので、注意しましょう!