「掩蔽」の意味と読み方とは?ヒントは「隠れる」
掩蔽って、なんと読むのかな??
「掩蔽」はね、「えんぺい」と読むんだよ。
掩蔽の意味
[名](スル)
1 おおい隠すこと。「旧悪を—する」
2 地球と恒星または惑星との間に月が入り、恒星・惑星を隠す現象。月の位置の精密測定に利用される。星食 (せいしょく) 。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
掩蔽はここに注意
「掩」は沢庵の「庵」に似ていますが、読み方が違うので注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
読み書きが、少し難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「掩蔽」の意味は、隠すことでもあり、月が恒星や惑星を隠す現象のことなんだね。
ただ隠している、っていう訳ではないんだ。
そうなんだ。これを書こうと思ったのも、月が関係していて面白いと思ったからだよ。
「掩蔽」の「掩」は他に「掩う・掩う・掩ち」とも読みます。意味は、
- おおう。「掩蔽」など
- かばう。「掩護」など
- 急に襲う。「掩撃」など
となっています。急にという意味もあるので、一気におおいかぶさっているのかも・・・。
「蔽」は他に「へい・蔽う・蔽める・蔽い」と読みます。意味は、
- おおい隠す。「隠蔽」など
- 判断する。
- 道理にくらい。
となっています。隠す、という意味がありますよね。
恒星が月に隠れる時は、月の縁できわめて瞬間的に消えたりまた出現したりするように見えるらしいです。
急にという意味もある「掩」が使われているのは、このためでしょうか・・・。🧐
急に襲われ、誰かにかばわれるように覆い隠されたイメージで「掩蔽」と覚えてみてはいかがでしょうか?
月も恒星もとても遠くにあるため、遠方にある物が隠蔽されるとして、読み方を覚えてみても良いですね!
「掩」は部首である「てへん」に、「奄」となっています。
「奄」にも覆うや突然という意味があり、他にとぎれる、久しいという意味を持つとのこと。
「てへん」は手を使った動作に多く使われるため、いきなり手で覆われてしまうイメージで「掩」を覚えておきましょう!
「蔽」は部首である「くさかんむり」に、「敝」となっています。
「敝」にはボロボロになる、おとろえるといった意味もありますので、ボロボロになるまで草に蔽われている。
つまり、そのぐらい長いあいだ、人目につかないところに隠されていたというイメージで覚えてみてはいかがでしょうか。🧐
なぜ「掩」が使われているのか、この現象と合わせて覚えてみるとさらに面白い!
この言葉、どう使う?
- 悪事を掩蔽する。
- 自分の痕跡を掩蔽するために、さまざまな手段を用いた。
- この日、掩蔽が観測された。
「掩蔽」の類語
覆い隠す、という意味の言葉が似ていますね。
- 隠伏・・・人目につかないように隠れていること。
- 隠秘・・・人に見せないように隠すこと。
- 秘匿・・・秘密にして隠すこと。
「掩蔽」の対義語
「掩蔽」は覆い隠すことなのに対して、こちらは隠していた物が見つかることになります。
- 暴露・・・秘密などをあばくこと。
- 露見・・・隠していたことがバレること。
同じ読み方の熟語👀
- 援兵・・・援軍のこと。
「掩蔽」の熟語・ことわざ・慣用句
- 掩蔽地・・・よく見えなくなる岩や木などがあり、相手から自分が隠されるような場所。
- 掩蔽壕・・・相手の爆撃などから守るため、地下などに建設される施設のこと。
掩蔽だと、月が関係しているのが少し分かりにくい気もするなぁ・・・。
そのせいかは分からないけれど、星食と呼ばれることも多いみたいだよ。
まとめ
「掩蔽」は隠すことでもあり、月が恒星や惑星を隠す現象のことなんですね。
恒星が月に隠れる時は、月の縁で瞬間的に消えたり再出現して見えるとのこと。
急にという意味もある「掩」が使われているのは、このためかも知れませんね。🧐
なので、急に誰かにかばわれるように覆い隠されたイメージで覚えてみてはいかがでしょうか?
月も恒星も遠くにあるので、遠方にある物が隠蔽されるイメージで読み方を覚えてみるのもアリです。
「掩」は部首の「てへん」に、「奄」です。
「奄」も覆う、突然という意味があり、他にはとぎれるなどの意味も持っていますね。
「てへん」は手を使った動作に多く使われるので、いきなり手で覆われるイメージで覚えておきましょう!
「蔽」は部首の「くさかんむり」に、「敝」です。
「敝」はボロボロになる、おとろえるといった意味もあるので、ボロボロになるまで草に蔽われている。
その位長いあいだ、人目につかないところに隠されていたイメージで覚えてみてはいかがでしょうか。🧐