「推参」の意味と読み方とは?ヒントは「自分から」
推参って、なんと読むのかな??
「推参」はね、「すいさん」と読むんだよ。
推参の意味
[名・形動](スル)
1 自分のほうから出かけて行くこと。また、招かれていないのに人を訪問することを、詫びる気持ちをこめていう。
2 出すぎていること。差し出がましいこと。無礼なこと。また、そのさま。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
推参はここに注意
「推」は「推薦」にも使われているので、「推参」が良い意味だと勘違いしないように注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きは難しくありませんが、意味を勘違いする可能性があるため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「推参」の意味は、呼ばれていないのに自分の方から訪ねることを謝る気持ちを込めていうことや、無礼なことなんだね。
推薦されてきたのかと思ったら、そういうことでは無いんだ・・・。
そうなんだ、実は呼んでもいないのに来てしまったんだね。
「推参」の「推」は他に「推す」とも読みますよね。意味は、
- 前におし出す。進める。「推敲」など
- おし上げる。後おしする。「推薦」など
- おしはかる。「推理」など
- 移り変わる。「推移」
- いただく。「推戴」など
となっています。たとえば誰かを推薦する場合、その人はきっと推しですよね。
「参」は他に「しん・参る・参わる」とも読みます。意味は、
- まいる。「参上」など
- まじわる。くわわる。「参加」など
- 照らしあわせる。「参照」など
- まける。「降参」
- ふぞろい。「参差」
となっています。参る、参照する。色んな意味を持っていますよね。
ただ参上するのではなく、自分から前へ前へと出ていくように、呼ばれていないのに訪ねるわけですが・・・。
相手の気持ちを推しはかってはいるのか、無礼とは思いつつ詫びる気持ちを込めているイメージで「推参」と覚えてみてはいかがでしょうか?🧐
「推」は部首である「てへん」に、「隹」となっています。「隹」は尾の短い鳥のことです。
小鳥が、がんばって後押しするようにおし上げているイメージで「推」を覚えてみましょう!🐦
「参」は、「ム」+「大」+「三」が並んでいるようにも見えます。
旧字は「參」で「ム」が3つあったことからも、「三度参加する」として「参」を覚えるのもいいのではないでしょうか。
一応、申し訳ないと思っている場合もあるみたいだね。
この言葉、どう使う?
- 明日、推参するとしよう。
- わざわざ夜中に推参するというのは、あまり宜しくない。
- 推参の客だ、早々に帰ってもらおう。
「推参」の類語
呼ばれていないのに自分から行く、つまり無礼であるという意味の言葉が似ていますね。
- 失敬・・・人に対し、礼を失した振る舞いをすること。また、先に席を立つことや、盗むこと。
- 失礼・・・礼儀にかけること。また、何かをたずねたりする時などの挨拶の言葉。
- 不躾・・・無作法なこと。
同じ読み方の熟語👀
- 水産・・・水の中から取れた魚介などの産物。
- 出生・・・仏語で、食事の際に少量だけ別の容器に分けて、衆生に施すこと。
- 炊爨・・・飯を炊くこと。
- 推算・・・数を推定により計算すること。
「推参」の熟語・ことわざ・慣用句
- 推参者・・・でしゃばっている、無礼者。
- 杯に推参なし・・・相手の身分が高くても遠慮はいらない。酒の席は無礼講であるという意味。
さすがに、相手の気持ちを考えている場合もあるんだね。
それでも、無礼なことには変わらないみたい。
まとめ
「推参」は、呼ばれないのに自分から訪ねることを謝る気持ちを込めていうことや、無礼なことなんですね。
ただ参るのではなく、自分から前へと進むように、呼ばれてもいないのに訪問するわけです。
ですが、相手の気持ちを推しはかるように考えてはいるのか、無礼とは思っているので詫びる気持ちを込めているイメージで覚えてみてはいかがでしょうか?🧐
「推」は部首の「てへん」に「隹」で、「隹」は尾の短い鳥のことなんですね。
小鳥が、努力しておし上げるイメージで覚えてみましょう!🐦
「参」は「ム」+「大」+「三」ですね。
旧字は「參」で「ム」が3つあったようなので、三回参加するイメージで覚えるのも良さそうです。
こちらはいかがでしょうか?
記事を書いたのが2024年3月なのですが、最近「推参」で話題なのはこのアニメのOPですね!
アニメらしい歌が好きな人には、たまらない歌となっていますのでオススメです!
実は、僕も好きなんだ。