「圧巻」の意味と読み方とは?ヒントは「のせる」
圧巻って、なんと読むのかな??
「圧巻」はね、「あっかん」と読むんだよ。
圧巻の意味
《「巻」は、昔の中国の官吏登用試験の答案。最優等者のものをいちばん上にのせたところから》書物の中で最もすぐれた詩文。作中最もすぐれた部分。転じて、全体の中で、最もすぐれた部分。出色 (しゅっしょく) 。「恋人との別離の場面は—だ」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
圧巻はここに注意
「圧」は、そのまま読まないように注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きがあまり難しくないため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「圧巻」の意味は、全体のなかで最もすぐれた部分のことなんだね。
なんで「巻」なのかなと思っていたんだけど、昔の中国のとある答案のことだったんだ・・・!
一番上に、最も優秀な人のものを載せたところから来ているみたいだね!
「圧巻」の「圧」は他に「あつ・おう・圧さえる・圧す・圧す」と読みます。意味は、
- おさえつける。「圧状」など
- おさえつける力。「風圧」など
となっています。意味が少ないので、カンタンに覚えることができますね!
「巻」は他に「けん・巻く・まき」とも読みますよね。意味は、
- まきもの。「巻軸」など
- 書物。「巻首」など
- まいた物や書物を数える語。「万巻」など
- まく。
- 曲がる。
- にぎりこぶし。
となっています。書物の意味もありますよね。
「巻」は答案であり、最優秀者のものを一番上に置いたところから作中最も優れた部分。
それが転じて、全体で一番優れている部分を意味しているそうですね。
答案の一番上に、他の答案をおさえつけるように載せられている優れた答案をイメージして「圧巻」と覚えてみてはいかがでしょうか?🧐
「圧」は「厂」に、部首である「土」となっています。
「厂」は崖などを意味しているため、崖と土によって圧迫されているイメージで「圧」を覚えてみましょう!
「巻」の部首である「己」は、字形から文字を整理するために設けられた部首とのこと。
上部は分散しかけたものの象形、その下は両手の象形。さらに、下部は膝を曲げている人の象形となっているそう。
このことから、丸く巻いたり束ねる意味で「巻」が成り立ったと言われています。
他のものをおさえつけているイメージができそうだね!
この言葉、どう使う?
- 山を登った後の、圧巻の景色を見てみたい。
- 最前列で観るライブは、圧巻の迫力だった。
- 旅行に来て、中でも圧巻だと思ったのは遠くまで広がる花畑であった。
「圧巻」の類語
全体で一番優れている部分、という意味の言葉が似ていますね。
- 見所・・・見落としてはいけない点。見るべきところ。
- 佳境・・・興味を感じる部分。また、景色の良いところ。
- 出色・・・他よりも目立って優れていること。
同じ読み方の熟語👀
- 悪感・・・不愉快な感じ。
- 悪漢・・・悪人。
「圧巻」の熟語・ことわざ・慣用句
- 科挙圧巻・・・試験で一番優れた成績をおさめること。
特に理由は考えたことがなかったけど、こうしてみると面白いね!
理由を知ると、さらにイメージが広がる。面白い熟語だと思うよ!
まとめ
「圧巻」は、全体のなかで最もすぐれた部分のことなんですね。
「巻」は答案で、最優秀者のものを一番上に置いたところから転じ、全体の中で一番優れている部分を意味しているそうです。
答案の一番上に、他をおさえつけるように載せられている優れた答案をイメージして覚えてみてはいかがでしょうか?🧐
「圧」は「厂」に、部首の「土」です。
「厂」は崖などを意味しているので、崖と土により圧迫されているイメージで覚えてみましょう!
「巻」の部首の「己」は、字形から文字を整理するために設けられた部首だそうですね。
上は分散しかけたもの、その下は両手、さらに下は膝を曲げている人の象形とのこと。
このことから、丸く巻いたり束ねる意味で成り立ったと言われていますよ。