「市井」の意味と読み方とは?ヒントは「井戸に集まる」
市井って、なんと読むのかな??
「市井」はね、「しせい」と読むんだよ。
市井の意味
《古く、中国で、井戸のある所に人が多く集まり、市が立ったところから》人が多く集まり住む所。まち。ちまた。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
市井はここに注意
「いちい」では無いため、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★☆☆☆☆
書くことはとてもカンタンなため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「市井」の意味は、人が集まって住むところなんだね。
間違って「しい」って読んでしまったよ。いつも「井」って読んでいるからかな・・・。
読み間違えやすい漢字かも知れないね。
「市井」の「市」は他に「いち」とも読みますよね。意味は、
- いち。人が集まり物を売買するところ。「市場」など
- まち。人が多く集まる、賑やかなところ。「市中」など
- 行政区画のひとつ。「市営」など
となっています。人が集まっているようですね。
「井」は他に「しょう・い・いげた」とも読みます。意味は、
- 井戸のこと。「井蛙」など
- 人の集まる場所。「市井」
- いげたのように、整っているさま。「井然」
となっています。「井」が変化したものが、カタカナの「ヰ」となりました。
井戸端会議と言う、近所の女性たちが洗濯などをしながら世間話をすることを意味するものもあります。
そこからもイメージできるように、生活に必要な井戸の周りに人が集まり、人が多くなったため市が立ったことから来ている熟語なんですね!🧐
「市」は部首である「巾」の「はばへん」に、「亠」となっています。
「はばへん」は、布で作られた物などに関する字に多く使われていますね。
「亠」は、単独で用いられることは無く、文字の意味も特に無いとのこと。
物を売買するために人々が行くための場所から、「市」が成り立ったそうです。💴
「井」は井桁という、木で井の字の形に組んだ、井戸のふちの象形から成り立ったそうですね。
住む人が多ければ多いほど、売買も多くなりそうだね!
この言葉、どう使う?
- 市井のうわさ話を仕入れては、村での話の種にした。
- 市井の動きを探るべく、お忍びで外へと出た。
- 市井の人間の一人では、終わりたくない。
「市井」の類語
人が多く集まって住むところ、という意味の言葉が似ていますね。
- 巷・・・人が多く集まっている通り。たくさんの人が生活しているところ。
同じ読み方の熟語👀
とても多いので、ここでは7つのみ並べます。
- 施政・・・政治をおこなうこと。
- 至精・・・とても精巧であること。全く混じりけがないこと。
- 至正・・・とても正しいこと。
- 熾盛・・・火が燃えるように、勢いの盛んなこと。
- 至聖・・・知徳の大変優れていること。
- 市勢・・・市の人口や産業などの、各分野の情勢を総合的にみた状態のこと。
- 四聖・・・釈迦、キリスト、孔子、ソクラテスの四人の聖人のこと。
「市井」の熟語・ことわざ・慣用句
- 市井の臣・・・庶民のこと。
- 市井の徒・・・市中に住む、ならず者のこと。
- 市井の人・・・市中に住む人のこと。
- 市井無頼・・・町に住む、ならず者のこと。
井戸には生活に必要な水があったから、人も集まったのかな。
なるべく便利な所に住みたいだろうからね。
まとめ
「市井」は、人が集まって住むところのことなんですね。
井戸端会議と言うものを聞いたことはありませんか?
近所の女性たちが、洗濯などをしつつ世間話をすることを意味するものですね。
そこからもイメージできるように、井戸の周りに人が集まったため市が立ったことから来ている熟語みたいですよ!🧐
「市」の部首は「巾」の「はばへん」で、上に「亠」です。
「はばへん」は、布に関する字に多く使われるとのこと。
「亠」は、単独で使われず文字の意味も特に無いそうですね。
物を売買するために人々が行くための場所から、この漢字が成り立ったそうです。💴
「井」は井桁という、木で井の字の形に組んだ、井戸のふちの象形から成り立ちました。
人が多く集まれば、それだけ売買も多くなりそうですよね!