「枯淡」の意味と読み方とは?ヒントは「さっぱり」
枯淡って、なんと読むのかな??
「枯淡」はね、「こたん」と読むんだよ。
枯淡の意味
[名・形動]
1 人柄・性質などがあっさりしていて、しつこくないこと。世俗的な名利にとらわれないで、さっぱりしていること。また、そのさま。「—な(の)境地」
2 書画・文章などに俗っぽさがぬけ、あっさりとした中に趣があること。また、そのさま。「—な画風」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
枯淡はここに注意
「枯」は、ただ草木がかれるだけでは無いため注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きがカンタンなため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「枯淡」の意味は、人柄などがあっさりしていてしつこくないことや、文章などに俗っぽさが抜けて、あっさりとした中に趣があることなんだね。
俗っぽいって、どういう意味なんだっけ?
ありふれていて、高度では無いこと。
言い方は悪くなるけど、品位に欠けることみたい。
「枯淡」の「枯」は他に「枯れる・枯びる」とも読みます。意味は、
- 草木がかれる。「枯槁」など
- 水がかれる。「枯渇」など
- おとろえる。「栄枯」
- 俗っぽさがなくなる。「枯淡」
となっています。ちなみに、水がかれるに使われているのは涸の代用になります。
「淡」は他に「淡い・淡い」とも読みますよね。意味は、
- 色や味がうすい。あわい。「濃淡」など
- 気持ちがあっさりしている。こだわらない。「冷淡」など
- 塩分がない。「淡水」など
- 淡路国。「淡州」
となっています。塩気がない意味もあるんですね。
色や味がうすい、つまり濃くないためしつこさを感じないこと。
草木が枯れるように、名誉や利益にも興味が無くなり囚われず、さっぱりとしていること。
よく見る俗っぽさがなくなり、あっさりとした中に趣があり、しみじみとした味わいを感じることのできる文章などをイメージして「枯淡」と覚えてはいかがでしょうか?
「枯」は部首である「木」に、「古」となっています。
「古い木が枯れてしまった!😪」と覚えてみましょう!
「淡」は部首である「さんずい」に、「炎」となっています。
「さんずい」は水の状態などに関する字に主に使われており、「炎」は燃え上がる意味などがありますよね。
水と火ではありますが、これは陽炎を意味して「淡」が成り立ったと言われているようです。
陽炎とは、地面から炎のような揺らめきが立ちのぼることですよね。
日差しが強いと起こりますが、炎のような熱さで水面の上に淡い揺らめきが見えているイメージで覚えてみましょう。
淡いことは、悪いことではないよね。
この言葉、どう使う?
- 彼は枯淡な画風がうけている。
- 枯淡の境地に達しているようだ。
- 俺は枯淡でいようとは思っていない。
「枯淡」の類語
あっさりしつつも趣がある、という意味の言葉が似ていますね。
- 風情・・・風流、上品な趣のあること。
「枯淡」の対義語
「枯淡」はあっさりしていることなのに対して、こちらははでやかなことになります。
- 濃艶・・・とても艶っぽく、美しいこと。
- 華麗・・・華やかで美しいこと。
- 華美・・・華やかすぎて不相応なこと。
確かに、しつこいものに「風情がある」とかは言わない気もするなぁ・・・。
ほどほどにあっさりしている方が、何か感じるものがあるんだろうね。
まとめ
「枯淡」は、人柄などがあっさりしていてしつこくないことや、文章などに俗っぽさが抜けて、あっさりとした中に趣があることなんですね。
味などがうすいので、濃くなくしつこさを感じない。
名誉などに興味が無くなり、さっぱりとしている。
どこでも見るような俗っぽさが消えて、あっさりとした中に趣を感じることのできる文章などをイメージして覚えてはいかがでしょうか?🧐
「枯」は「古い木が枯れてしまった!」と覚えておきましょう。
「淡」は部首の「さんずい」に、「炎」です。
「さんずい」は、水に関する字に主に使われていますね。
「炎」はそのまま、燃え上がる意味などを持ちます。
陽炎を意味して成り立ったと言われているみたいですよ。
陽炎とは、地面から炎のような揺らめきが立ちのぼることで、日差しが強いと起こりますよね。
炎のような熱さで、水面の上に淡い、うすい揺らめきが見えるイメージをしてみましょう。