「遺芳」の意味と読み方とは?ヒントは「あとまで残る」
遺芳って、なんと読むのかな??
「遺芳」はね、「いほう」と読むんだよ。
遺芳の意味
《あとまで残る香りの意から》
1 後世に残る名誉・業績。
2 後世に残る筆跡。遺墨。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
遺芳はここに注意
「遺」にはいろんな意味があるため、使われている物がどれか間違えないように注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きはそこまで難しくないため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「遺芳」の意味は、後世に残る名誉や筆跡のことなんだね。
「遺」って重苦しいイメージがあったんだけど、よく考えてみたらいろんな意味を持っているね。
そうなんだよ、下で見てみよう。
「遺芳」の「遺」は他に「ゆい・遺す・遺れる・遺てる」とも読みます。意味は、
- 後にのこる。「遺憾」など
- 人におくる。「贈遺」
- すてる。「遺棄」など
- 取り残したもの。もれたもの。「補遺」など
となっています。残したり、人におくる意味を持っていることが分かりました。
「芳」は他に「芳しい・芳り・芳しい」とも読みます。意味は、
- いい香り。「芳醇」など
- 良い評判。「遺芳」など
- 他人の物事に冠して敬意をあらわす語。「芳書」など
- 花。「衆芳」
となっています。気分がよくなる意味を持っていますね。
優秀な成果をあげたり、すばらしい筆跡などの良い評判が、あとまで残る芳しい香りのように、後世になっても遺っているイメージで「遺芳」と覚えておきましょう!
「遺」の文字には「両手で人にものをおくっている」象形が入っています。
そのため、「人におくる」の意味の他にも、「おくってしまったから無い=すてる」という意味があるようですよ。
漢字自体は「しんにょう」に「貴」がのっています。😀
「しんにょう」は進むことを、「貴」は地位や身分が高いという意味を持っていますね。
偉い人が、進んで物を渡しているイメージもできそうです。
「芳」は部首である「くさかんむり」に、「方」となっています。
「くさかんむり」は、草花やそれで作られたものなどに関する字に主に使われていますね。
「方」は農具のすきの象形で、左右に広がることから、花から広がるいい香りで「芳」が成り立ったと言われています。🌸
良い評判が残っているなら、とても嬉しいね!
この言葉、どう使う?
- 遺芳が重要文化財に指定されている。
「遺芳」の類語
あとに遺る名誉や筆跡、という意味の言葉が似ていますね。
- 遺墨・・・故人が書き残した書画のこと。
- 余芳・・・後世に残っている名誉。また、あとまで残る良い香り。
同じ読み方の熟語👀
- 医方・・・治療の方法のこと。
- 異邦・・・外国のこと。
- 移封・・・大名などを、他の領地へ移すこと。
- 違法・・・法律などにそむくこと。
- 遺法・・・過去から現代に引き継がれている法などのこと。
- 移報・・・火災などが発生した際に、火災報知設備などからの信号を、エレベーターなどの管理会社に無線や有線で伝えること。
- 位袍・・・官位により定められた色の袍のこと。袍とは、衣服の意味がある。
- 彙報・・・分類別に纏められている報告書のこと。
僕も、後に遺せるものがあるのかなぁ・・・。
何十年経っても遺るような、良い成果をあげたいね。
まとめ
「遺芳」は、後世に残る名誉や筆跡のことなんですね。
優秀な成果やすばらしい筆跡などの良い評判が、あとまで残る芳しい香りのように、後世でも遺っているイメージで覚えておきましょう!
「遺」には「両手で人にものをおくっている」象形が入っていますが、「人におくる」の意味の他にも、おくってしまったから無い、つまりすてるという意味があるようですね。
漢字は「しんにょう」に「貴」を乗せてあげましょう。
「しんにょう」は進む意味を、「貴」は地位や身分が高いという意味を持っています。
そこから、偉い人が誰かに進んで物をあげているイメージもできそうですよね。
「芳」は部首の「くさかんむり」に、「方」です。
「くさかんむり」は、草花などに関する字に主に使われていますね。
「方」は農具のすきの象形で左右に広がることから、花から広がるいい香りで成り立ったそうです。🌸