「薫風」の意味と読み方とは?ヒントは「さわやか」
薫風って、なんと読むのかな??
「薫風」はね、「くんぷう」と読むんだよ。
薫風の意味
初夏、新緑の間を吹いてくる快い風。《季 夏》「—やいと大いなる岩一つ/万太郎」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
薫風はここに注意
「薫」の書き方に、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★★☆☆
「薫」の読み書きが少し難しいため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「薫風」の意味は、初夏に吹くこころよい風のことなんだね。
初夏・・・、つまりいつ頃なんだろう。
一般的には、5月に入ってから使われるみたいだよ。
「薫風」の「薫」は他に「薫る・かおりぐさ・薫く」とも読みます。意味は、
- いい香り。「薫風」など
- 燃やして煙を立てる。いぶす。「薫製」
- 人を感化する。「薫陶」など
- かおりぐさ。特有の香りを持つ。
となっています。「薫製」では、「燻」の書きかえ字として用いられています。
「風」は他に「ふう・ふ・かぜ・かざ・ならわし・すがた・ふり」と読みます。意味は、
- かぜがふく。「疾風」など
- かぜのたより。それとなく伝わる、うわさ話。「風評」など
- すがた。かたち。「風格」など
- おもむき。「風流」など
- 病気。「風疹」など
- なびかせる。習わしや教え。「風紀」など
- 遠回し。「風刺」など
となっています。風以外にも、いろんな意味を持っていますね!
さわやかないい香りのする、夏を感じる初夏に吹く風をイメージして「薫風」と覚えておきましょう!🍃
「薫」は部首である「くさかんむり」に、「重」と「れっか」になっています。
「くさかんむり」の下は煙と炎の象形からできているそうです。「れっか」は火に関係しますからね。
どうやら、この煙は香をたくようにいい香りがするようです。
そこから、いい香りのする草をイメージして「薫」を覚えておきましょう!
「風」は調べるといろいろ出てくるのですが、大昔は大きな鳥の神さまが風を起こす、それが「鳳」になったと言われています。鳳凰にも使われていますね。
中身が鳥となっているのですが、今の風は中身が虫となっています。実際には、「䖝」が書かれていますね。😀
何故かというと、虫は竜のことを指しており、鳥ではなく竜が風を起こしている、という考えへと変化していった。そういう説があります。
漢字だけ覚えるのであれば、几の下に隠れた䖝が、風を起こしている。そうイメージしてみるのも面白いですね!
どの季節の風なのか、覚えておきたいね。
この言葉、どう使う?
- 窓を開けると、夏の薫風が流れ込んできた。
- 薫風が心地よい。
- 薫風の候。
「薫風」の類語
さわやかな風、という意味の言葉が似ていますね。
- 光風・・・晴れた春の日に、さわやかに吹く風のこと。また、雨上がりに草木の間を吹く風のこと。
- 春風・・・春の穏やかな風のこと。
- 清風・・・さわやかな風のこと。すがすがしい風のこと。
いつからあったんだろう・・・。
どうやら、由来は中国という話もあるみたいだよ。
まとめ
「薫風」は、初夏に吹くこころよい風のことなんですね。
さわやかないい香りのする、夏らしくなってきた初夏に吹く風をイメージして覚えておきましょう!🍃
「薫」は部首の「くさかんむり」に、「重」と「れっか」です。
「くさかんむり」の下は、煙と炎の象形からとのこと。
「れっか」は火に関係しますので、燃えて煙が出ているのですね。
そして、この煙は香をたくようにいい香りがするみたいです。
いい香りのする草をイメージすることができますね!
「風」は大昔、大きな鳥の神が風を起こす、それが「鳳」になったと言われています。
中身が鳥となっていたのですが、今の風は中身が虫となっています。「䖝」が書かれていますよね。
虫は竜のことで、鳥ではなく竜が風を起こしているという考えへと変化していった、という説があるからみたいです。
漢字だけ覚えるなら、几の下に隠れた䖝が風を起こしているイメージも面白いですね!