「胡坐」の意味と読み方とは?ヒントは「組む」
胡坐って、なんと読むのかな??
「胡坐」はね、「あぐら」とも読むんだよ。
胡坐の意味
1 (胡坐)両ひざを左右に開き、両足を組んで座ること。こざ。「—を組む」
2 貴族の着座する、床の高い台。あごら。
3 材木を組んで高い所へ上れるようにつくった足場。
4 一種の腰掛けで、脚を交差させて折り畳めるようにしたもの。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
胡坐はここに注意
そのままでは読めないため、注意しましょう!
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
書くことはそれほど難しくないため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「胡坐」の意味は、両足を組んで座ることや、材木を組んで高所へ上がれるように作った足場などのことなんだね。
他にも読み方があるってこと?
そのまま、「こざ」とも読むみたいだよ。
「胡坐」の「胡」は他に「う・こ・ご・胡・胡・胡り・胡き・胡ぞ・胡んぞ」と読みます。意味は、
- 古代中国で、北方または西方に住む異民族。えびす。「胡人」
- 疑わしい。いいかげん。「胡乱」など
- 長生き。
- 疑問や反語を示す助字。
- 外国でつくられた。「胡椒」など
となっています。疑わしい、という意味を持っているのが分かりましたね。
「坐」は他に「ざ・坐る・坐ら・坐に・坐す・坐す・坐す」と読みます。意味は、
- すわる。ひざまずく。「坐禅」など
- いながら。何もしないで。「坐視」
- そぞろに。なんとなく。「坐見」
- かかわる。まきぞえ。「連坐」
- おわす。まします。「いる」などの尊敬語。
となっています。どうやら、座っているみたいですね。
足を崩すとなった時に、胡坐をかいたりしますよね。
それに、材木を組んで高い所へ上れるようにつくった足場ということは、楽に上へ行けるように作った、ということでもあります。
そこから、楽にできる座り方をイメージして「胡坐」を覚えてみてはいかがでしょうか?🧐
正しい座り方ではなく、くつろいで座れるいいかげんな座り方で覚えてみても良いかも知れませんね。
「胡」は「古」と「月」が並ぶだけのカンタンな漢字ですが、この「古」はぼんやりとした様子をあらわしており、「月」は切り取られた肉の象形で「肉なのか何なのか、ぼんやりとしてて分からない」として「胡」が成り立ったと言われています。
ただ少し覚えにくいので、もっとストレートに「ぼんやりとした古い人が月を見ている」とイメージして覚えてみてもいいのではないでしょうか。🙄
「坐」は部首である「土」に、「从」となっています。
部首の「土」は、地面などの土に関係する字に主に使われていますね。
「从」は、従うなどの意味を持っています。
「人」が2人いるようにも見えますよね。
向かい合っている2人が、土にヒザをつけて座っている意味で「坐」が成り立ったと言われています。
特に、男性はこの座り方が多そうだよね。
この言葉、どう使う?
- みんなで胡坐を組んで、話しをする。
- 部屋の主が、胡坐をかいていた。
- 胡坐を組み、一点を見つめていた。
「胡坐」の類語
くつろいで座る、という意味の言葉が似ていますね。
- 安座・・・くつろいで座ること。あぐらをかくこと。また、何もしない状態でいること。
「胡坐」の対義語
「胡坐」は両足を組んで座ることなのに対して、こちらは足を崩さずに座ることになります。
- 正座・・・足を崩さないで正しい姿勢で座ること。
- 危座・・・きちんと座ること。
同じ読み方の熟語👀
- 胡床・・・胡坐と同じ。
「胡坐」の熟語・ことわざ・慣用句
- 胡坐をかく・・・あぐらを組んで座る。また、呑気に構えて何の努力もしないことの例え。
- 胡坐鍋・・・あぐらをかき、鍋でものを煮ながら食べること。
- 胡坐鼻・・・あぐらをかいたように、鼻翼の広がっている鼻。
座り方以外にも意味があったのは、初めて知ったなぁ。
座り方が、一番身近だからね。
まとめ
「胡坐」は両足を組んで座ることや、材木を組んで高所へ上がれるように作った足場などのことなんですね。
足を崩す時は胡坐をかいたりしますし、材木を組み高所へ上れるようにつくった足場は、楽に上へ行けるように作った物でもありますよね。
そこから、楽にできる座り方をイメージして覚えてみてはいかがでしょうか?🧐
正しい座り方ではなく、くつろいで座れるいいかげんな座り方で覚えてみても良さそうです。
「胡」は「古」と「月」ですが、ここでの「古」はぼんやりとした様子をあらわしています。
「月」は切り取られた肉の象形で、「肉か何かか、ぼんやりとしていて分からない」として成り立ったみたいです。
ぼんやりとした古い人が、月をぼーっと見ているイメージでも覚えられますね。🙄
「坐」は部首の「土」に、「从」です。
部首の「土」は、地面などの土に関係する字に使われますね。
「从」は従うなどの意味があり、「人」が2人いるようにも見えます。
向かい合う2人が、土にヒザをつけて座っている意味で成り立ったとのこと。