「忖度」の意味と読み方とは?ヒントは「配慮」
忖度って、なんと読むのかな??
「忖度」はね、「そんたく」と読むんだよ。
忖度の意味
[名](スル)他人の心をおしはかること。また、おしはかって相手に配慮すること。「作家の意図を―する」「得意先の意向を―して取り計らう」
出典 デジタル大辞泉(小学館)
忖度はここに注意
元々は、誰に対しても使える言葉です。
相手の気持ちを考え理解するということですが、実際に具体的な行動に移るまではいきません。
最近ではマイナスイメージとしても使われてしまっていますので、使用する際は注意しておきましょう。
言葉の難しさ・・・★☆☆☆☆
読み書きが、カンタンなため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「忖度」の意味は、相手の気持ちを考えて気をつかうことなんだね。
そうなんだ。でも、マイナスイメージって言うのは・・・?
とある件で使用されたことがきっかけで、「立場が上の人に対して配慮し、良くないことでもおこなってしまったり、機嫌をとる」というような取られ方もするようになってしまったよ。
なるほど、それで本来とは別の意味も持つようになってしまったんだね。
そう、なので一応どちらも覚えておいた方が良いね。
「忖度」の「忖」は他に「忖る・忖る」とも読みます。意味は、
- おしはかる。「忖度」
となっています。少ないので、覚えやすいですね。😄
「度」は他に「ど・と・たび・のり・めもり・度る・度る」とも読みますよね。意味は、
- ものさし。「度量衡」
- 決まり。基準。「制度」など
- 回数。「頻度」など
- おしはかる。「支度」など
- ようす。「態度」など
となっています。こちらにもおしはかる、という意味がありますね。
どちらも「おしはかる」という意味を持っているため、相手の考えを想像すること、おしはかることをあらわすのに「忖度」と使用されます。
「忖」は部首の「りっしんべん」に「寸」を並べてください。
「寸」は長さの単位でもあります。それに心を表す「りっしんべん」がついていますので、心をはかる、という意味でイメージしても覚えやすいですね!
「度」は部首が「广」の「まだれ」となっており、その中に「廿」と「又」になっていますね。
「まだれ」は家の屋根の意味を持ち、「廿」は二十を、「又」は右手や再びを意味しています。
ものさしを使ってはかる意味で「度」が成り立ったと言われていますよ。
実は元々の意味とは別に、マイナスイメージの意味でも使われるようになってしまったので、ややこしいです。😞
「忖度」自体は、相手の気持ちを考えて配慮するということなのでプラスイメージとなりますが、(自分のために、たとえいけないことであっても)相手の気持ちを考えて配慮するという意味も持たれてしまったため、2つの顔を持っているような言葉ですね。
下の画像のように、2つの意味を持ってしまっていることを忘れないようにしましょう。
同じ言葉なのに違う意味を持つなんて、難しいね。
!?僕がマイナスイメージにいるんだけど?
載せられるものが他に無かったんだ、ごめんよ。
忖度・・・しないんだね。
この言葉、どう使う?
- クライアントに忖度することで、お互い良い仕事ができた。
- はっきりとした意見が聞きたいので、忖度せずに伝えてください!
- 上司に忖度して良い結果が得られはしたが、ばれなければ大丈夫だろう。(※こちらはマイナスイメージの使い方です)
「忖度」の類語
おもに、相手方の気持ちを考えるような意味の言葉と似ています。
- 推察・・・相手の気持ち、事情を考える、おしはかる、予想する。
- 斟酌・・・「忖度」や「推察」と同じような意味。ただ、こちらは考えたうえで実際に行動に移ります。
「忖度」の対義語
- 独善・・・他人には関与せず、自分だけが正しいと思うこと。
- 身勝手・・・他人のことを考えず、自分の利益だけを考えること。
同じ読み方の熟語👀
- 尊宅・・・他人を敬い、その家をいう語。尊家。尊堂。
別方向の意味を持たれると、少し使いにくいね。
実際に使うときは、いい意味で使いたいね。
まとめ
「忖度」は相手の気持ちを考えて、気をつかうことなんですね。
どちらの漢字にも「おしはかる」という意味があるため、相手の考えを想像すること、おしはかることをイメージしましょう!
「忖」は部首である「りっしんべん」に「寸」を。
「寸」は長さの単位でもあるので、心を表す「りっしんべん」をつけて心をはかる、という意味でイメージしても覚えやすいです!🤗
「度」は部首が「广」の「まだれ」で、中に「廿」と「又」がありますね。
「まだれ」は屋根の意味を、「廿」は二十、「又」は右手などを意味しています。
どうやら、ものさしを使ってはかる意味で成り立ったとのことです。
実は元々の意味とは別に、マイナスイメージの意味でも使われるようになってしまったので、ややこしいです。
「忖度」自体は、相手の気持ちを考えて配慮するということでプラスイメージですよね。
ですが、自分のために、駄目なことであっても相手の気持ちを考えて配慮するという意味も持たれてしまったため、2つの顔を持っているような熟語になっています。😅
元々の意味とは別の意味を持ってしまった言葉というのは、とても使いにくいですよね。
1つの言葉で全く違う意味を持たせてしまうのは正直なところ止めてほしいですが、時がたつのと一緒に言葉とその意味も、ふとしたきっかけで少しずつ変わってしまうのでしょうか・・・。
もし使うときは、間違った方の意味で伝わらないように、細かいところも含めて考えを伝えた方が良いですね。🧐
不安であれば、「忖度」は使わずに「気を配る」などのように分かりやすく柔らかい言葉を選ぶのもアリだと思います!
こちらはいかがでしょうか?
相手の気持ちを理解するのに、心理学の勉強はとても役立ちます。
ページ下部の心理学講座では、オーストリア出身の精神科医・アルフレッド・アドラーによって提唱された心理学、アドラー心理学を知ることができます。
「安くはなってるけど、少し迷う価格だな~」となるかも知れません。僕もなりました。
ですが、心理学を学べば仕事でもとっても有利に働きます。相手の気持ちを理解できれば、すいすいと進めることも可能ですもんね。他のメリットは、
・今流行のオンライン講座なのでいつでもどこでも学べる!
・日本統合医学協会が監修する講座。
・講座終了後はスキルアップや独立に向けての資格取得が目指せる。
となっています。それでもやはり手が出しづらい価格ではあると思うので、あとはこれからどうしていきたいか、でしょうか。🧐
学んだあとは、一生使えそうだね。