「鴨居」の意味と読み方とは?ヒントは「上」
鴨居って、なんと読むのかな??
「鴨居」はね、「かもい」と読むんだよ。
鴨居の意味
引き戸・障子・ふすまなどをはめる部分の、上部に渡した溝のついた横木。
出典 デジタル大辞泉(小学館)
鴨居はここに注意
「鴨居」とは障子や襖をはめるための、上にある溝付きの木のことです。他の部位と間違えないようにしましょう。
言葉の難しさ・・・★★☆☆☆
読み書きがカンタン目なため。
すぐ忘れてしまいそう?それなら・・・
つまり「鴨居」の意味は、障子やふすまなどをはめるための、上にある溝付きの木のことなんだね。
上と下で、名前が違うんだ?
下の溝は、「敷居」というんだ。
「鴨居」の「鴨」は他に「おう」とも読みます。意味は、
- かもやあひるの総称。「鴨黄」など
となっています。ちなみに、かもを「野鴨」、あひるを「家鴨」と呼んで区別するそうです!
「居」は他に「きょ・こ・居る・居る」とも読みますよね。意味は、
となっています。
なぜ「鴨」なのか?というのは諸説あるようですが、僕は下の説なのではないか?と考えています。
鴨居=上居
鴨=水辺の生き物で、火事から家を守るという意味で鴨が選ばれた。
あくまで僕は上の考えだと思う、という話ですが、上のように言い方が変わった時に、鴨が選ばれたのかなと思います。ということで、今回は上居→鴨居(水辺の生き物のため、火事から家を守る意味を込めて選ばれた)とイメージして覚えてみてはいかがでしょうか?
「鴨」の書き方ですが、この文字は鳴き声が「甲」に聞こえるから、甲が鳥に付けられた、という話があります。あひるの鳴き声を聞いていると、確かに「こう」とも聞こえますね。一度聞いてみてください!😁
「居」は人が「古」に腰をかけているようです。
「古」は固いカブトから成り立ったと言われているため、固くてしっかりとしたものに人が腰をかけている。しっかりと座る。を意味して「居」が成り立ったそうですよ!
ちなみに、部首は「尸」となっています。
生き物の名前がついていると、どうしてもそれを連想してしまうね。
この言葉、どう使う?
- うちの子、背がとても伸びるものだから、もう鴨居にまでとどきそうなのよ。
- 時計を鴨居のあたりにかけておいてくれないか。
- 鴨居の下あたり、障子の上部分が少し破れているようだ。なぜここだけ・・・?
「鴨居」の類語
類語というよりは、鴨居の近くにある他の部位になります。
- 欄間・・・天井と鴨居の間の部分。光や風をとおすためについている。
- 長押・・・柱から柱に水平に取り付けてある板。
「鴨居」の対義語
「鴨居」はふすまなどをはめるための、上部にある溝のついた板のことなのに対して、こちらはその下部にある板のことになります。
- 敷居・・・ふすまなどをはめるための、下にある溝やレールのついた板のこと。また、門の内と外をわけるための仕切りとして敷く板。
「鴨居」の熟語・ことわざ・慣用句
- 鴨居隠し・・・高さが約1.8メートルある屏風のこと。
- 鴨居下・・・高さが約1.7メートルの屏風のこと。
前教えて貰った、長押に近い部分なんだ!
そう、近くにあるから一緒に覚えたいね。
まとめ
「鴨居」は障子やふすまなどをはめるための、上にある溝付きの木のことなんですね。
今までは、全く意識せずに生活していた方もいらっしゃると思います。
今度和室に入る時は上を見て、「ここが鴨居なんだな~😀」と、一回は見て覚えて貰えると嬉しいです。